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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(霊)お寺脇の墓地


普段滅多に行かない寺も盆や何かで年数回は行かなくてはならない


親父の菩提寺は山間にあり、寺社へは階段を登っていかなくてはならないのだが

階段の脇には山の傾斜をそのまま残した形で墓がスタジアムのスタンド席の様にずらっと並んでいる


階段を登りながら左手を見ると墓が並んでいるのだが所々に人ではないモノが立っている

霊は見慣れているので大して気には留めていないのだが流石にパノラマ状態で立っているのを見ると


(おぉ…凄ぇな…)


と感動すら覚えてしまう



俺が寺に訪れるのが盆や彼岸のトップシーズン(?)だからだろうか、結構立っているのが視えるのが凄いのだ


当然墓参に来た人は塔婆や桶、花等を持って先祖の墓へと登って行くのも丸見えで

「生身」の人は移動の方向に横を向いたり背中を向けていたりするのだが

「立っている人」は全て階段に向かって正面を向いているのも面白い


まぁ墓の全てに立っている訳ではなく何か理由があるのだろうが視える人がいたら俺と同じ様に感動(?)するのだろうか


因みに親父の墓は別の場所にあり

墓地なので他家の墓もあるがソコでは一度も視た事はない


以前話したと思うが一昨年墓地の拡大を目論んだ…のかは分からないが

寺の住職が裏手の斜面で滑落し命を落としている


去年盆と彼岸に寺に行ったが「立っている人」が少なく感じたのは何か関係があるのか…それは分からない


今年の正月明けに新しい住職を迎える旨の回状が送られて来たのだが

今年の盆や彼岸に「立っている人」に変化があるのか


不謹慎だがちょっと関心があったりするのはここだけの秘密だ

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