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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(怖)気配②


若気の至り、というかこの雑記を読んでいる人達なら「心霊スポット巡り」とか挑戦した人は多いのではないだろうか?


これはまぁ警告とか偉そうな事ではなく「気をつけた方が良いですよ」というアドバイス的なニュアンスで読んで貰えると助かります


若かりし頃、暇と体力を持て余した田舎ボーイズ(俺達)は先輩や人から聞いた怪奇現象や心霊現象スポットに突入するのが一時流行した


「昨日○○に行ったけど何も出て来なかったぜ」

「あそこ、行ったけど大して怖くなかったな」


休み明けに聞かされる武勇伝(?)は仲間内に対する示威行為だったのか、異性に対するアピールだったのかは分からないが語っている間はヒーロー扱いされ何か異変を体験すればその地位(?)は更に上がる


誰も止めはしないしヒーロー扱いされるもんだからその内内容や行動範囲が過激になったり遠征したりしていくのだが

時々彼らは「お持ち帰り」をしてきていた


ある時は気配だけ、ある時はガッツリ拾って帰って来て体調崩したりしていたのだ


普通(?)は少し日が経てば自然と気配も消えて心なしか本人もスッキリした表情になるのだが

時々質の悪い、というかしつこくまとわりつく存在に粘着される事もあった


お祓いとか場所も知らないしてる視えるだけな俺には何も出来ない

「憑いてるぞ」と言った所で「またまたぁ⁉」程度で真剣に取ろうとしないヤツもいるので放置していたら

ある休み明けに今まで視た事もないおどろおどろしい「気配」を持ち帰って来た友人がいた


その後の武勇伝発表によると彼等は廃れた神社に突撃してきたらしい


神社だから神罰が、とかそんなのは分からないがとにかくヤバい気配がしてゾワゾワしたので

彼には注意しろよ、何か異変あったら寺なり神社に行って相談しろよ?と警告したが「大丈夫、大丈夫‼」と手をヒラヒラさせるだけでまともに受け止めてはくれなかった


その年の暮れを待たずに彼は(木の芽)が吹いてしまった

要は気が触れてしまって現実世界から旅立ってしまった


俺がその事実を知ったのは疎遠となり東京で数年を過ごして帰郷してからだった


あの時もっと真剣に注意していれば今が変わっていたかも知れないが全て後の祭りだしそもそもソレ原因かどうかも分からない


更に数年後、彼の実家(土建屋)が倒産し、何処かに引っ越してしまった為彼の消息も分からなくなってしまった


危険を侵して勇気(?)を見せるのは構わないがそれに伴うリスクも覚悟して欲しい


と、偉そうな事を言える立場でもない俺が皆さんにこんな事例もあるんだよ、という事を伝えたかった


○志、元気にしてるかな

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