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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(霊)駅の待合室


高校時代、電車通学だった俺は毎日毎日同じ路線を行ったり来たりしていた


各駅停車に乗ると当然降りる客はいなくとも停車して少しすると又発車する


見飽きた景色をボンヤリ眺めているとある無人駅のホームにある待合室にいつも人影があるのに気がついた


灰色っぽい帽子を被った多分高齢の男性客


いつも同じ場所にいて背中越しにしか見ていないからどんな顔をしているのか、

本当に老人なのかも分からないが帰りの電車に乗ると必ずと言って良い程待合室に座っていた


それだけなら別に不思議でも何でもないのだがその人は俺にしか見えてなかったのを知ったのは

卒業後偶然会った通学友達との会話だった


「あの駅の待合室にいつもいたオッサンって何であそこにいつも座ってたんだろうな?」


「は?何言ってんの?お前」


昔話のネタとして振ったら覚えている処か見てもいなかった事を知ってちょっとビックリしたが

まぁ特に何もなかった訳だし記憶の奥底にしまう事にしたのだった

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