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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(霊)飛び石で


調べたらまだ営業中と言う事なのでボカします


とある温泉郷に友人達と泊まり掛けで旅行に行った時の話


夜はどうせ酒盛りになるだろう、と早目に宿に着いて少しだけ観光する事になった


と言っても寂れた温泉郷なので観光施設はそれほどなく近場には旧家の庭園?みたいな所しかなかったが

まぁたまにはそれも良いか、と言う事で皆で向かった


広いと言っても庭園や建物を見て30分もあればお釣りがくる程度だし目ぼしいモノも見当たらない


じゃまぁ写真でも撮って宿に戻ろうか、となったのだが写真撮影のロケーションを物色していた時に

友人の1人がはっちゃけた


「俺さ、池の向こうに行くから引きで撮ってよ‼」


彼は小走りで池の真ん中位にあった飛び石を渡り向こう岸に行こうと渡り始めた


「おい、あんまりはしゃぐと落ち…」


ドボーンッ‼


彼は池の真ん中位で足を踏み外し、前のめりで池に落ちてしまった


「おいおい、何やってんだよ?」


俺や仲間が落ちてキョロキョロしている友人を助けに飛び石を渡って近くまで行くと

落ちた友人は不思議そうな顔をしながら


「ゴメンゴメン、ちょっと足滑らせちゃったよ」


と俺達の手を借りて池から上がった


係の人が気付いて親切にもタオルを貸してくれると言うので事務所?みたいな所までついて行く事になったのだが


去り際にも落ちた友人は池の飛び石を振り返って見ていた


そりゃ転ぶだろ、飛び石の三つ目で足掴まれたんだもん


流石におかしいと思ったんだろ?


何度見返しても見える訳ないよ、人の手だけが水面から飛び出て来て掴んだんだしね


怖がりだから直接言わなかったけどね

T雄、直に言えなかったけど此処でバラしておくから気付いたら読んでくれ


まぁ俺からの置き土産だと思って後で笑ってくれると良いな

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