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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(霊)思い出橋

【衝撃‼】誤字通知だった⁉

投稿画面にあった文字をクリックしたら沢山誤字通知みたいなのが来てました


奇憚雑記の方は記憶の引き出しから思い出して綴っているので文章が乱れているのでこういうご指摘は助かります


ちょっと多いので少しずつ訂正・加筆をしていきますので今後とも宜しくお願い致します


地元に新道が通って使われなくなった旧道がありそこに通称「思い出橋」と呼ばれる石橋がある


細い道に家が点在しているだけの旧道は先が行き止まりに近い事もあって今は日中でも車通りはほぼないのだが

かつては抜け道として結構な車通りがあった


そんな道の脇にある石橋は山中に分け入る入り口に架かっている橋と言う事もあり渡っている人を見た事もなく

また何故思い出橋と呼ばれているかも分からない程寂れた橋だった


ある日、近くの友人宅を訪ねる為に旧道を走っていると思い出橋に差し掛かった時に人影を見掛けた


その時は(こんな時間に珍しいな…)位にしか思わずそのまま通過したのだが

友人宅に夜向かう度に結構な頻度で見かけるので次第に気になってきた


何回目かに見掛けた後で友人にその話をすると


「あー、やっぱり視えちゃうんだ?」


と言われた


一体何の話だ?と問うと友人は思い出橋にまつわる話を聞かせてくれた


かなり昔、川に流され命を落とした女の子がいてその子の母親はなかなか見つからない女の子を探して

毎日毎日川の付近を探しまくっていたそうだ


結局女の子は大分下流で遺体で発見され荼毘に付されたのだが母親はちょっとおかしくなってしまった様で毎日橋迄来ては川を見つめていたそうだ


そんな日々が暫く続き母親はそんな毎日で体調を崩し入退院を繰り返した後に亡くなってしまった


それから暫くしてから住民達の目撃談が相次いだ


「あの橋をふと見ると母親が未だに成仏出来ずに川面を見ている」


不憫に思った住民は橋の袂に簡素な供養塔を置き正式名称とは別に「思い出橋」と呼ぶようになったそうだ


まぁ友人も伝聞だし信憑性は定かではないが一応そんな目撃が相次いだと言い伝えられていたので


先の発言になった、との事だった


「ふーん、それっていつ頃の話なの?」


と聞くと昭和二桁になった辺りの話だと言う


。。。


友人には言わなかったが俺が見た人影はとても昭和初期の人とは思えなかった


だって花柄のワンピースみたいなのを着ていたし鍔の広い帽子も被っていたからだ

昭和初期にしてはハイカラ過ぎるだろ…と思ったが黙っておいた


人に危害が加わってる訳でもないし今は更に車通りも殆どなくなっている


無理して何かされるよりはそのままそっとしておいてやった方が良いと判断したのだ


娘を亡くして彷徨う母親の霊なのか、また別の霊なのかは分からない

友人の引っ越しに合わせて俺も通らなくなったあの旧道のあの橋にはまだあの人は立っているのだろうか?


気にはなるがそっとしておこうと思う

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