(本末転倒?)朝の散歩
ど田舎な俺の家の周りにも近頃は分譲地が増え新しい家が立ち並び始めた
それに対して別に何とも思わないが最近早朝や夕方に散歩をする人が増えてちょっと心配になっていた
というのもその散歩コースとなる道は農道に毛が生えた様な私道で車がすれ違えない程の狭さなのだ
それに加えてここ数年「抜け道」として知られてしまい交通量が増え、事故も増えているのでいつか人身になるのでは?と不安視している
そんなある日、散歩中の爺さんが亡くなった。という情報を近所の情報通から聞かされた
「あー、やっぱり轢かれちゃったんですか?」
と聞くとどうやらそうではないらしい
「亡くなったお爺さんは散歩中体調が悪くなって倒れたまま亡くなった」
らしいのだがそれじゃ本末転倒だな、と思った
健康維持の為に毎日散歩してそれが元で死んでりゃ世話ないな…
これが俺の素直な感想だ
そう言えば知り合いの社長も医者に勧められたジョギングを始めて直ぐにジョギング中の心筋梗塞で逝ってしまった
猫も杓子もこうすりゃ健康になる、と言う思い込みは下手をすると寿命を縮める事にもなってしまう
健康の為に何かを始めてそれで亡くなったら残された人はどう思うのだろう?
そう考えてしまう俺は心配性なのか単に動くのが嫌いなのか、
勿論後者なのだが「前例」を盾にのらりくらりと周囲の意見を躱し続けている
ジム?
あぁ、そう言えばジムで死んじゃった人もいたなぁ…
自己鍛錬が苦手な俺の理論武装は鉄壁かも知れない




