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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(人)お笑い芸人


学生時代パチ屋でバイトをしていた


場所柄お相撲さんやお笑い芸人達がちょこちょこ来店してその流れで奢って貰ったりしてた


パチ屋に来る位だからそれほど売れてないか番付も?な人達だったけど皆良い人だった


その中であるお笑い芸人さんが霊感があるらしく飲み屋で霊視の真似事をよくしていた


「あなたの後ろにはおじいちゃんがいるね、お墓参りしてあげて」


とかとにかく具体的で心当たりがある事ばかり言うので冗談で


「芸人やるより霊能者やった方が儲かるんじゃないの?」


と常連さん達に突っ込まれてた


そんなある日、ある常連さんが連れてきた客が是非霊視して欲しいと頼んできた


芸人さんは「あー、ゴメンね。今日調子悪くて見えないんだわ」と優しく断った


(へー、断る事もあるんだ?)


と変に感じたが特に何事もなく二件目に移動した


「○(芸人)さんも断る事あるんですね、今まで断ったの見た事ないから驚きました」


と言ったら一言


「あぁ、あの人もうダメだから」


そう言われて(何が?)と思ったがその時はスルーした


数週間経った位かな、また芸人さんと飲んでいたら例の常連さんが席迄きて


「この間霊視せがんだ奴、心臓やられて死んじゃったんだよ」


え?調子悪くて見えなかったんじゃなくて何か予見してたの?ってなって思わず聞いたら


「何も見えなかったんだよね、逆に」


と言われた

生きてる人ならどんな人でも何かしら見えるのにあの人は見えなかった=死期が近いとかそういう人だったらしい


興味をそそられたがそれ以上は教えてくれなかった

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