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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
235/441

(霊)下校中の小学生


十年は経っていないとは思うがふと思い出したので。


確か所用で隣の市へ出掛けた時の話


片側一車線の少し細い道を走行していると時間帯だったのか小学生の下校時間とぶつかった


先頭と後方に恐らく親御さんがいてその間を子供達がダラダラと歩いている


何となく(そう言えば親が登下校に付き添う事になったのっていつ頃からだったっけ?)などと思いながらその脇を通り過ぎた


数時間後、所用を済ませ帰路につく頃には日もすっかり落ち今度は帰宅する車の列に巻き込まれた


途中のコンビニで買ったコーヒーを飲みながらノロノロと進む車列に少しイライラしていたら


ふと目に止まったのが小学校低学年(?)位の男の子だった


道路の反対側にある歩道、隣接した民家の塀に少しもたれ掛かっている様な感じで俯きながら立っている


(…夕暮れ時に1人であんな所に立ってたら危ないんじゃ?)


と思ったがもしかすると親を待っているかも知れない


車列は先の信号が早いのか一回に数台しか動かず相変わらずノロノロと進むだけだ


ジロジロ見てるのも悪いかな?と思いつつも何となくその小学生に意識を向けていたら

ドリンクホルダーにコーヒーを置く為に視線を外した直後にいなくなっていた


走って見えなくなるには民家の塀が長くて低学年には無理、親が迎えに来たとしても消える様にいなくなる程視線を外していない


(あー、あっち(霊)だったか…)


思い返せば違和感がなかった訳ではないが普段の視え方はこんな感じなので仕方ない


事故か何かでそうなったのか、理由は全く分からない

けどどことなく寂しそうに立っていた様子を思い出すと少し侘しい気持ちになってしまった

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