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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(謎)セカンドオピニオン


虫の知らせが働かなかったら死んでいたかも知れない、というお話


三年前の深夜、背中に激痛が走って冷や汗をかいた


翌日目覚めると痛みはなく不思議に思いながらも仕事に向かおうと支度をしていると

急に体の力が抜け立てなくなって人生初の救急車で運ばれた


レントゲンやCT等で検査をしたがその頃には体の力も戻っており結果は後日改めて、

と言う事になり精算を待っていたらまた力が入らなくなり頼み込んで入院させて貰った


その夜再び力が入る様になったので関係者とか会社とかに連絡を取る為に夜中出歩いて連絡を取った


それを看護師達が見ていたのを医師に伝えたのか翌日出た診断は


「ちょっとヘルニア気味」


みたいなあやふやな診断だった


この診断に違和感を感じた俺はまた頼み込んで即日退院し後日別の病院に行く事を決めた


どうしても抜けられない仕事をやっていたら数日が経過してしまったが

とにかくちゃんとした診断が欲しくて別の病院にセカンドオピニオンを求めて受診をした


その後似たような検査をしたがそれからがとんでもない騒ぎになった


先ず「ここでは治療が出来ない」と言われ大学病院に人生二度目の救急搬送(転送?)、

その後MRI等を経てその日の内に緊急手術が行われた


検査の途中で気を失って次に気付いたのは集中治療室で沢山の管に繋がれて身動きが取れない自分の姿だった


数日後、診察に来た医師から聞いた病名は「急性大動脈解離」、例の声優さん等が発症して急死した程のヤバいヤツだった


もし最初の病院で納得していたら今こうして文字を綴っていなかったかも知れないと思うと

虫の知らせも時には良い事もあるんだな、と思った一件だった

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