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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(謎)虫の知らせ


確か二十代半ばだったか、


当時よく遊んでいた友人がある日突然奇妙な事を言い出した


話を聞くとどうやらここ数日親戚の叔父さんが夢枕に立つ様になったらしい


「それって予知夢とかじゃねえの?」


と皆に言われてもその友人は首を傾げている


「何で首捻ってんだよ?」


と聞くと


「叔父さん、叔母さんを殺した、殺したってずっと泣いてるんだ」


とぶっちゃけた


夫婦喧嘩もしない程の仲良い叔父夫婦がそんな事する訳ないじゃん、とその友人が言うので


「もしかすると内容が違うのかもよ?」


と冗談めかして茶化したりしてその日は終わった


一ヶ月ほど経って久しぶりに友人に会うと何か落ち込んでいたので事情を聞くと


「交通事故で叔母さんが死んだ」


らしいのだ


「えっ⁉じゃあ予知夢当たったんじゃね?」


と言うと


「笑えねぇよ…叔父さんの運転する車で事故って叔母さんだけ死んで…それを悔やんで叔父さん自殺しちゃったんだよ…」


その場にいた全員が気まずくなってしまった


「…俺が予知夢の話を伝えてたら結果は違ってたのかな?」


と呟かれたが誰も答えは出せなかった


虫の知らせなのか予知夢なのかは知らないが残った人が後味悪いからちゃんと知らせてくれたら良いのに、と思ったお話

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