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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(霊)ナイスパパラッチ?

ちょっと時間が空いたので此方ももう1話投稿します


ある日友人から相談を受けた


彼の奥さんが日中男と不倫しているらしい


彼はその証拠を集めて叩きつけてやる!と意気込みビデオカメラやデジカメ、わざわざレンタカーまで借りて準備したそうだ


数日後の平日にLINEで会う算段を取り合っているのを事前にキャッチ、予定通り会社を早退してレンタカーで尾行を開始したらしい


駅前のロータリーで知らない男の車に乗り込む嫁、ファミレスで食事するシーン、コンビニで仲良く買い物をする現場を次々に写真に収め

いよいよラブホテルに入った二人を撮影する事になった


浮気男の車のナンバー、入り口に入る二人、後は出てくる場面を動画で収めようと時間を見計らって撮影開始


撮影から10分程で(2時間後)案の定二人は腕を組みながらホテルの出口から出て駅前で別れたそうだ


ここまで証拠を揃えれば言い逃れは出来ないだろう、と彼はデジカメのデータをそのまま現像サービスに渡した


本来なら画像を確認してプリントする画像を依頼するのだが精神的にクるので店員にそのまま渡し


「中の画像データ全て2枚ずつプリントして下さい」


と頼んで一旦レンタカー屋に車を戻しに行ったそうだ


「で?俺に相談って何よ?」


彼は目的を全て1人でこなしてやることはない様に思える


俺がそう言うと彼はプリントされた写真を袋ごとテーブルに置いた


不審に思いながらも袋から写真を取り出し中を確認する


「…何これ?」


嫁さんと男の密会画像は確かに写っていた


だが画像が全て赤いのだ


ある写真は赤い筋が横切りある写真は被写体がボヤける程赤い何かが写っている


撮影時に指を当てたりして失敗したのか?と思ったがそんな風なモノではない


「で、これよ」


友人は手元からもう1枚写真を取り出した


同じ密会写真に赤い光の様なモノ


よくよく見るとこの写真だけは赤い光が何か形になっている


「横にしてみろ」


言われるがままに写真を横にしたら


人、恐らく女性が正面を向いた状態のドアップ(目頭付近から上唇辺り迄)が写っていた


友人はそのまま弁護士に証拠として提出して無事離婚は成立したが

証拠写真を撮ったついでに幽霊もパパラッチした豪傑として


仲間達の間で暫くイジられた


その写真は離婚成立後お炊きあげして貰ったそうだ

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