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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(霊)プールに沈む影


子供の頃、遊びに飢えていた俺や友達は夏になると連日川やプールに出かけて遊んでいた


残念ながら近くにプールがなく親などに送って貰えないと行くにはちょっと辛い距離であった為

誰かの親に送って貰えた時だけ市民プールや施設のプールに行けたのだった


そんなある夏休みの事、友達の兄ちゃん(大学生)がプールの監視員のバイトをする事になり

ついでに乗せて行って貰う事でプールに行ける日が爆上げされた年があった


行きの時間こそ合わせる必要はあったが帰りは閉館して掃除等を終えて帰って来る兄ちゃんと合流する迄ガッツリ遊べたので2日に1度は連れて行って貰っていた


今ではアウトなのだが当時は弛かった?せいもあり営業中に監視台に座らせて貰った時もあって

ついでに、と監視の真似事をしていた事もあったある日、プールの底に変な影があるのに気付いた


初めは誰か泳いでいる人の影かと思ったがそうではない、プールの休憩時間になってもゆらゆらと水中で揺れているのだ


当時は今程理屈で霊を考えるなんて事はしなかったアホな俺は


(あー、此処(プール)で死んだ人なのかな?)


とか漠然と思うだけで気にも留めていなかったのだが

今考えたらなかなかにホラーだしそんな影があるプールに無邪気に飛び込んだりは出来ない


友達の兄ちゃんはその夏だけしか監視員のバイトをしなかったので監視台に昇るチャンスも一夏限りだったが


もし視える人が監視員にいたらどんな気持ちでその影を眺めていたのだろうか?


ちょっと経験者に聞いてみたい気持ちは今でもあるが変人扱いされても困るので心の中にしまってある

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