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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(呪)風俗嬢

ご指摘によって一話減ったので今日はもう一話投稿します


東京で一人暮らしをしていた時、行きつけの飲み屋に風俗嬢の常連さんがいた


彼女は所謂ホテトル嬢で比較的フレキシブルな勤務形態だったので暇があれば飲みに来ていた


そんな彼女からこんな話を聞いた事がある


「風俗嬢は結構憑かれる人が多い」らしい


生き霊なのか心霊なのかは分からないが大抵は客から伝播するらしいのだ


「欲を吐き出させてお金貰う商売だからある意味職業病なのかもね?」


と笑って言われたが洒落になってねぇよ…と苦笑いしか出来なかった


そんな話を聞いて暫く経ってまたその風俗嬢と飲み屋で出くわした


でも何か様子がおかしい

おかしいと言うが別に普段と変わらない話口調なのだがどこか疲れているのだ


「何か今日は調子が悪いんスか?」


と聞いたら彼女は少し気だるそうに答えた


「先日のお客さんから何か貰ったみたいなのよ…」


雰囲気から病気やトラブルではない事を悟った俺は


「そうなんですか?お疲れ様です」


としか言えなかった


それから暫くして俺の都合で地元に帰ってしまったので彼女とは二度と会えなくなったが

今日も何処かの空の下で憑かれているのだろうか?


お憑かれ様です


って洒落になってねぇな、こりゃ

M幸、横で睨んでたぞ

話聞いた限りじゃ逆恨みだろうけどな


新潟から帰ってきた時にはまた会えると良いな

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