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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(草?)冬中夏草


多分熱帯夜の続く秋口辺りの事だったと思う


例年より蒸し暑い夜が続いたその年の秋は蜂が大量発生した嫌な年だった


我が家の庭でも何個か蜂の巣が見つかり俺が駆除に駆り出されるので仕方なくその都度ハ◯ジェット等で武装して処理していた


ある日、またあの嫌な羽音がブンブン聞こえて来た


恐る恐る外を見るとどうやら二階の屋根の桟部分に巣作りを始めているらしい


(こりゃデカくなる前に取らなきゃな)


と翌日武装して巣を除去した


それからどの位経っただろうか?


また嫌な羽音が二階の窓から聞こえて来た


(またかよ…)


と思い確認すると今度の蜂は目鼻立ちの自己主張が凄すぎるスズメバチさんだった


でも見ると一匹しかいなそうだしいずれ何処かに飛んでいくだろうとその日は気にしない事にした


確か翌日から何処かに泊まり掛けで出掛けて帰った翌日


昼頃起きてカーテンを開けると例の攻撃的なシルエットが曇りガラスの向こうに映っていたのでビックリした


(えぇ?まだいたのかよ?)


数日いるとなると近くに巣が出来てるのかも知れない、とそっと外に出て外壁とかを見るが何もなかった


スズメバチはどうやら網戸に引っ掛かって死んでいる様だ


虫取網でツンツンして死んでいる事を確認してから恐々と捕獲した


「うぇっ⁉何じゃこりゃ⁉」


網戸に引っ掛かっていたスズメバチは良く見るスズメバチと違って何か変なニョロニョロが生えていた


相当気持ち悪くて川に流したが後日調べたらそれは冬中夏草だった


…煎じて飲んだら良かったかな?


という冗談はさておき

それから街中の漢方薬局で冬中夏草という文字を見ると寒気がしている

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