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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(怖)思いがけないトラウマ


小学校の時の話


通学班で同じ班の同級生が猫の話をしだした


ウチは犬しか飼った事がなかったのでその習性の違いに驚かされたり興味をそそられて話こんでいたのだが


最後にこんな話をしてくれた


「この間ね、コタツの中で死んじゃったの」


コタツの中で?病気か何かだったの?と聞くとそうではないらしい


「私の家のコタツは掘りコタツなんだけどね、息が出来なくなったらしくて倒れたまま死んじゃったの」


俺にはその「息が出来なくなった」辺りから全く意味が分からなかった


「え?何で息が出来なくなるの?」


と聞いたら彼女の家は炭を使ったコタツなのだと言う


当時は電気コタツしか見た事がなかったので全く意味が分からなかったのだがその死んだ猫の壮絶な死に様は深くトラウマに残った


「倒れた先に炭があってね…顔が半分焼けちゃった姿で見つかったの」


え?焼けて?


想像する位しか出来なかったが顔半分が焼けただれた猫がコタツの中にいたら…


と思うと怖かった


「探してたらコタツの中で死んでてお父さんが見つけて川に流しちゃった」


とあっけらかんと言う彼女の顔と焼けただれた猫の顔が思い出されて暫くはコタツの中を確認してからでないと足を入れられなくなった


大人になりバーベキューやキャンプで練炭を使う様になって異常に気を遣う俺に皆不思議な顔をするが


そのトラウマのお陰で恐らく一酸化炭素中毒にはならない事だけはトラウマを植え付けてくれた同級生に感謝している

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