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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(霊)いつもいる&(人)いつもいる


家の近所の交差点にいつも見かけるお婆さんがいる


名前は知らないけどお年寄りが良く使う手押し車に体を預けて信号待ちをしている


でも誰にも見えていないし動いてもいない


いつもいるんだけど時々うっかり忘れて道を譲って後ろからクラクションを鳴らされた事もある


一度気になって近所や知り合いにこの交差点で事故とかなかったか聞いて回ったんだけど

お年寄りが死んだ話は全く聞いた事はないそうだ


何の為に?どうしているのかも分からない

けど聞く訳にもいかない


ジレンマはあるけど深入りして憑かれても困るので早く成仏してくれる事を祈ってます


。。。


いつもいる繋がりで修羅場をもう1つ


近くのスーパーにいつも見かけるお婆ちゃんがいる

このお婆ちゃん、買い物かごに数品入れてカートを押してトコトコ歩いてる


ここまでは普通だが本当にいつもいる

いつぞやは午後買い物してる時に一度見て夕方買い忘れを思い出して行った時にまだいた事があった


え?買い物目的じゃなくて人とのふれあい目的でいるの?


そう思っても仕方ない位いつも見かけてた


ある日買い出しにそのスーパーに行ったら居なかった


何となく変な寂しさを覚えてレジのおばちゃんに聞いたら衝撃の事実が。


何とあのお婆ちゃん、店内で倒れて救急車で運ばれたらしい


…命懸けか?とツッコミたくなったがお婆ちゃんには早く元気になって貰いたい


いないといないで寂しいんだよね、変な話

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