表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
174/441

(事故)スキー場でスプラッタ


スキー場では打撲や骨折、時には遭難なんていうリスクもある


俺が民宿の手伝いとインストラクターを兼業していた時の話


午前中インストラクターのバイトをして昼食を食べる為に従業員専用食堂で飯を食っているとスピーカーから緊急放送が流れた


中級者コースで人身事故が発生し1名が重体との事


救助自体はレスキューがやってくれたらしいのだが後片付けに何人か来て欲しいらしかった


その日は雪が多くてインストラクターの予約が少なかったので臨時報酬目当てで参加する事にした


スノーモービルに牽かれて現地に到着して初めて事故の大きさに気付いた


半分閉鎖されたコースの上に大量の鮮血が飛び散っていたのだ


先着しているスタッフに事情を聞くと

この視界が悪い最中、カップルがコースの中盤で休憩を取っていた所に上から滑って来た客と衝突


ぶつかったスキーヤーの板のエッジがカップル(女性)の首筋を裂いたらしく頸動脈から血が吹き出したそうだ


俺達はスコップや雪かきを持たされ除去作業に追われ大まかな所は小型のラッセル車で雪を均したりして何とか体裁を整えた


小一時間程掛かったが帰ってみると負傷した女性は一命を取り留めたとの連絡が入ってホッとしたのを覚えている


コース上で座って休憩をしたカップルにも非はあるが前方確認を怠った加害者にもう少し気をつけて滑って欲しいと思った事件だった


因みにその女性は翌年お礼を兼ねてスキー場に訪れたそうだが首の傷は痛々しい程に残っていたそうだ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ