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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(霊)ダム湖


県北にわりと大きなダム湖がある


アクセスは山道だけなのだが隣県へ行く人や観光客、近くの温泉地に行く人で車通りは意外と多い


20代の頃隣県の知人と会う為にバイクでその山道を通った時の事


帰りが少し遅くなり全く人気のない時間帯だったので12時は回っていたと思う


その日は寒暖差があったのかダム湖周辺は霧が出て視界が悪くあまり飛ばせなかったので

普段なら通り過ぎる場所で一旦休憩を挟む事にした


湖畔の溜まりに設置されていた自販機でコーヒーを買い何気にモヤった湖を眺めていると


「シュー…ピチャッ…シュー…」


と何かの呼吸音と水を滴らせた様な音が聞こえてきたので身を乗り出して湖面を見た


「シュー、ビチャ…シュー」


音は大きくなったが霧で見えない


「シュー!」


急に近くで呼吸音がした様な気がして湖面ではなく足を掛けていた堤防?の下を見ると


明らかに人に見える黒い陰が湖面から上を見上げて立っていた


慌ててバイクに飛び乗ってその場を離れたが後日その場所を訪れて覗いても


ソコに人が立てる場所はなかった

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