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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(謎)原チャリウイリー


高校時代の話


高校で二輪を手に入れた人なら共感してくれるかも知れない


自転車より明らかに広がる行動範囲、謎の高揚感、当時は違った世界にドキドキもした


まぁそんな高揚感も一月もすれば慣れてくる


そんなある日友達とつるんで遊んだ帰り、交差点の赤信号に引っ掛かった


国道とは言え田舎の夜は早く人影はおろか対向車もない


バイクを横付けして二言三言会話を交わすと対角の歩行者信号が点滅しだした


発進する為に前を向いていると前の信号が青になり出ようと思った瞬間


隣にいた友達がマッドマックスばりのウイリーで交差点に突っ込んで行った


おぉ、アイツいつの間にあんなテクニックを仕込んだんだ?と感心していたら


交差点を過ぎた辺りでバランスを崩し派手にスッ転んだ


慌てて駆け寄りバイクと友人を脇に寄せて怪我の有無を聞くと何も答えない


こりゃ頭でも打ったかな?と思っていると


「…走り出したら誰かに荷台捕まれた…」


と言い出した


辺りには当然誰もいない


友達は荷台を捕まれたのが怖くてアクセルを全開にしたら急に走り出した、と言って聞かない


この場で議論してても仕方ないし軽症とは言え擦過傷もある


傷ついた原チャリを見て落ち込む友達を宥めすかしてとりあえず友達の家に向かった


その交差点では事故はあったかも知れないが幽霊が出るとかは一度も聞いた事がない


結局あれは何だったのだろうか?

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