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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(霊)盛り塩2


学生時代、借りていたアパートで怪奇現象が夜な夜な起こるとの相談を受けた

本人も音しか聞こえないからそれほど怖がってもなく、ある意味ネタ話として放り込んだ形だった


その話に同じクラスの自称視える娘ちゃんA子が食い付いた

「それは危険だよ!今すぐ何かしないと取り憑かれちゃう!!」

と頼んでもいないのにA子特製のお守りと清めの塩?を手渡された


あまりの剣幕にその夜盛り塩をした所、次の日から金縛りと悪夢に悩まされる様になったと言う

げっそりやつれた友人を見るに見かねてアドバイスをしてやった


「その盛り塩、逆に幽霊閉じ込めてね?」


それを聞いた友人は早退して部屋に戻り盛り塩を撤去した所金縛りどころか怪奇現象も消えたらしい

それを聞いたA子は満面のドヤ顔でさも自分が除霊してやったと自慢していたが


それ以降信用される事はなくなってしまった


。。。


盛り塩の話を幾つか書いたがこれもまたその「ブーム(?)」の時の話


そもそもこの盛り塩ブームの切欠は友人がバイトしてた飲み屋のママさんがネタ元だった


曰く付きの居抜き物件を格安で借りていたママさんは客の中にいた神道関係者に聞いて実践していたのだ


盛り塩のお陰か心霊現象も起きず商売も繁盛していたせいかママさんは事ある毎に盛り塩を勧めていた


まぁそんな経緯から盛り塩置いときゃ大丈夫じゃね?という流れになった訳だが


少なくとも俺の周りでは逆に悪化していたりする


今もお店の玄関に盛り塩をしている所を良く見かけるが「取り敢えず盛り塩」は止めた方がいいと思う


悪いモノを閉じ込めちゃう事もあるのに無闇に置くものではないと考えている


生兵法は怪我のもと


お店なら専門家とかに頼みましょうね

というお話

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