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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(謎)テントの外に


若かりし頃、友人の勧めでキャンプツーリングに嵌まった事がある


持っていく荷物は最低限、パッケージングが決まるとある種の満足感が得られる


群れるのは得意じゃないので大抵ソロツーだったのだがそんなある日恐怖が襲った


その日は特に目的地を決めずとにかく日本海側を目指しバイクを走らせていたのだが

途中の観光に時間を割きすぎて途中の山道で日が変わってしまったのだ


寝ずに日本海を目指しても危ないので適当な空き地を探してその端にテントを設営した


私有地には見えないが万が一の事も考え荷解きはせず軽く夕食を済ませテントに潜った


秋口の少し肌寒い夜だった


うとうとしていると空き地の砂利を誰かが踏む音がした

土地の持ち主なら許しを得ようとテントから出てみたが表は真っ暗で人の気配すらない


気のせいか…と戻って暫くするとまた「ジャリ…ジャリ…」と音がする


もしかして獣系?と息を潜めて様子を伺うが砂利を踏む音以外気配がない


得体の知れないモノ程怖い事はない、獣ならテントなぞ何の防御にもならない


とにかく正体は何でも構わないから去ってくれ~、と思っていると

何かがテントの外側からグッと押してきた


こうなればヤケクソ、迎え撃とうとテントから飛び出たが辺りには何もいなかった


俺は慌ててテントをしまうととりあえずその場を立ち去った


予定の日本海側へは行かず帰宅したのだが翌日汚れを落とそうとテントを開いたら


押された部分に乾いた泥が手形の様にこびりついていた


あれ以来ソロツーは行っていない

ゾンビーナでも触れましたが風邪引いてダウンです…

本日は一話でご勘弁を。

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