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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(謎)テトラポット(不明)よく上がる浜


心理的に怖かった話


学生の頃車を購入した勢いで深夜海へとドライブに出掛けた

時期外れの海は街頭すら点いておらず車のライトを消すと生臭さと波の音がするだけだった


今思い返しても意味が分からないがおもむろに防波堤を越えて先にあるテトラポットにジャンプしてみた


思ったより落差があって勢いでトン、トン、と2~3歩前に飛び出したのだが


ふと冷静になって下を見たらテトラの隙間が大きく口を開けていた…落ちたら多分死んでた


何故ろくに見えもしないテトラポットに飛び移ったのか未だに分からない


。。。


海繋がりでもう1つ。


何かの縁があるのか結構遺体に遭遇する


これまでも投身自殺、水死体、練炭自殺など普通の人より多いと思う


ある夏の日、茨城の知り合いに誘われ彼の別荘に泊まる事になった


男女10名位でワイワイやりながら楽しい時間を過ごしたのだが


翌日の早朝、散歩してたら水死体に出くわした

灰色っぽいスーツを来た遺体が波打ち際で波に洗われている


一緒に散歩していた女性陣は腰を抜かしたり泣いたりしていたが俺は冷静に警察を呼びその場に発見者として待機した


20分程で警察や救急車等が到着し現場検証や事情聴取が始まったのだが

警官が話ついでに変な事を教えてくれた


「今年はこれで3人目かぁ~、ちょっと多いな」


ん?3人目?


気になったので聞くとこの浜は潮の関係でよく「上がる」らしい


どうやら身を投げたのも恐らく離れた場所らしくある有名なスポットから身投げするとこの浜に流れ着くのだそうだ


「…流石にうち上がるのは気持ち良いモンじゃないですね…」


と言うと


「まぁ隣の海水浴場に上がるよりはマシなんだけどね。ほら、噂で客来なくなっちゃうから…」


と苦笑いしていた


数日間海を漂いこの浜に流れ着く、と言う事は海水浴客はソレを知らずにパチャパチャ泳いでるって事か…


翌年からその付近の海水浴場は敬遠する様になったのは言うまでもない

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