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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(謎)消える(検証)


個人的な解釈で確証も証明もする術がないが凡そ心霊にも寿命?がある気がする


理屈を無理矢理当て嵌めるとこの世に未練なりを強く残して死ねば霊となるがいずれ消滅する


よく「落武者の…」とか「戦国時代の…」と聞くが旧跡を巡っても見た試しがない


あるとすればそれは多分人知を越える程の想いを遺して逝った人なのだろう


東京で学生をしていた頃、駅のホームで常に鳩がたむろっている場所があった


餌が置いてある訳でもなく日陰という訳でもない


ただホームの端に鳩が数羽、いつもいて何かをついばんでいる


多分視える人には視えていたのだろう、ソコには常にサラリーマン風の男性が立っていた


別に何かある訳でもない、誰かに危害を加える訳でもない、ただ立って線路を見つめていた


ある日いつもの様にホームに着くと件の鳩も男性もいなくなっていた


目的が達せられたという訳でもないだろう、成仏にも程遠い

ただただ「消えた」のだ


人が不慮の死を迎えたとて必ずしも幽霊となって現れる訳でもない


恨み辛みが募れば霊となるかと言えばそれも嘘だ


霊とは「偶然の産物」で望んでなれるモノではないのだろう


だから、と言う訳ではないが死して尚祟ろうとする存在は畏怖と敬意を持って接している

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