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7話:宗田恒夫の寮への投資と東北大震災

2009年10月にも伊東温泉に鶴見一家と両親で2泊で出かけ、車で下田の方まで観光し美味しい魚と温泉で疲れをとって弟夫婦に土産を持って帰って来た。そして11月、12月が過ぎて2010年を迎えた。最近、2010年の春に日本電気硝子への投資で成功して結婚式の費用の数倍の利益を得たと須磨子に自慢げに話した。そして投資残金が再び1.5億円を越えたようで明るい顔をしていた。ただ株投資は浮き沈みがあるので確実に儲かる物を持っていないと結婚したので不安だと鶴見夫妻に話していた。


 そのため女子寮が順調に行っているのをみて俺も女子寮でも作れたらなと言ったが、土地が、それ程広くないし、無理かなと姉の須磨子に愚痴っていた。しかし須磨子が以前、女子寮を作るときに市役所で土地の見取り図を見たとき現在使っている土地の1.4倍の広さがある事。そして30%位が雑草と雑木林のようになっていて使われていないという話を弟の宗田恒夫にも伝えると俺も、今の女子寮と同じくらいの規模の物を作りたいと言われた。


 そこで須磨子が以前お願いした建設業者さんに整地費用と建設費用の見積をとろうかと言うと、是非頼むと言われて業者に連絡した。すると雑木林の伐採、整地費用は水道、ガス管の延長を含めて1千万円、木造2階建ての寮の建設費用がエレベーターなしで6千万円と言われ、多少前後するが両方で7から8千万円だと言われた。その話を聞いて、宗田恒夫が業者と鶴見夫妻をまじえて相談したいので、お願いしますと言った。すると5月8日に業者の事務所に行くことになり出かけて言った。


 すると先日話を聞いていたので、図面と簡単なスケッチ、構想図を作っておきましたと言われ目の前に置いた。スケッチ新しい寮と広い駐車場も書いてあった。それを見て須磨子が駐車場は何と聞くと、どうせ投資目的なら、この周辺でも駐車場のニーズがありそうなので、一応書いて見ましたと言い。駐車場は整地したあとアスファルトやコンクリートを流し込めば安くできる割に良い収益源になるのですよと教えてくれた。


 ここらでは月1万円が相場じゃないかなと言った。その話を聞いて宗田恒夫が追加費用はと聞くと、そんなに急がなければ、全部で8千万円で何とかしますよと言い、他の作業所で余ったコンクリートで少しずつ作り工期4ヶ月以内には作れると思いますと言った。すると、是非、作って下さい

と言った。その席で寮の備品代もかかるから全部で1億円は必要だよと言うとちょっと困った顔したので、備品代の2千万円は貸してやるよと、須磨子の旦那さんが言ってくれた。


 それで工事期間と聞かれ5月連休明けから始めて、現在、大きな仕事がないので、梅雨の雨の状態にもよりますが7月中に完成をめざすと言った。そして契約を結び、工事が始まった。 最初に6人で女子寮が空の昼間に電気の草刈り機と電動のこぎりで雑草や灌木を次々に伐採し2日で終えて、並行してロードローラーで整地と電気、ガス、水道の工事を大勢で取りかかり1週間ほどで終了して、大型トラック建築材料が運び込まれて大勢で手際よく寮の基礎工事を始めた。


 これを見ていた須磨子が、こんなに敷地が広かったのだと、驚いていた。その後も工事は続き6月に入り柱が立ち6月下旬になったが、今年は梅雨が遅く小雨程度で強い雨はなかった。そして順調に進み7月中旬には、はっきりと寮の全体が出来上がり、その後、シャワールーム、トイレなどの付帯工事が始まり8月5日に寮全部が完成した。しかし駐車場は余ったコンリートを流し込むので7割程度だったが、お盆過ぎには完成し、30台分の月極駐車場募集、月1万円と道路から見える様に立て看板を立てた。


 すると電話がかかって来て、最初に近くの企業から10台確保したいと連絡が入り、残り20台となると、近くの店屋で3台、2台、個人からも6台の申し込みがあり、9月中に残り4台となった。そして女子寮の方は今寮に来ている女の子達に紹介料1万円払うから探して欲しいと言うと、9月10日まで何と20室、20人が決まった。そこで忙しくなったのが調理室でアルバイトの女性5人を募集してローテーションを組んで仕事を依頼し、管理人も大学の柔道部の強うそうな男性をアルバイトとして2人雇った。


 そうして宗田恒夫は8千万円を支払い残金が7千万円となった。そして今年の11月下旬に鶴見一家と両親で箱根に2泊で出かけ、車で御殿場、富士山周辺の紅葉を見に行って帰って来た。そのうちに年末になり、2011年を迎えた。2011年は昨年末からラニーニャ現象の影響によりオーストラリアで多雨になるほか、ブラジルなど世界各地で大規模な水害が多発した。日本でも山陰地方で特に雪が多かった。2月には新日本製鐵と国内3位の住友金属が合併を発表した。


そして3月を迎え、運命の3月11日午後、14時47分。東北地方太平洋を震源とする巨大地震、東日本大震災が日本を襲った。世界でも1900年以降で4番目に大きな巨大地震。最大震度7を宮城県栗原市で観測した。高さ10m以上の大津波が岩手県・宮城県・福島県を中心とする東日本太平洋沿岸に甚大な被害をもたら、主に津波により2万人以上の死者・行方不明者を出した。日本では戦後最悪の自然災害となった。


 東京電力・福島第一原子力発電所で東北地方太平洋沖地震による強い揺れや津波により原子炉の冷却機能が失われた。その後に炉心溶融を伴う深刻な原子力事故に進展福島第一原子力発電所事故、放射性物質が拡散し周辺住民が長期にわたり避難する事態となった。

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