6話:新しい女子学生寮が好評?
2009年の初詣に鶴見夫妻と宗田恒夫が出かけて家内安全と商売繁盛を祈願してきた。ちなみに、おみくじをひくと宗田が中吉で鶴見夫妻は小吉と中吉だった。やがて、あたたくなり、3月を迎えたが女子寮では出る人が気を使ってくれて、次に入る女子大生を捜してくれていた。鶴見須磨子がお礼を言うと、これだけ美味しい物を安く食べられて新しい施設なんてない。そのため人気があるので、他の人にとられるくらいなら同じ大学の後輩にゆずった方が良いと考えた。
そこで同じ大学の新人に紹介してますので気にしないで下さいと言われた。そのため4月になっても1室の空きも出なくて、ひと安心した。そして4月末で計算すると約1.5千万円の黒字となった。今後も修繕費などはかかるが、十分な収益を上げられた鶴見夫妻は喜んだ。そして順調ななので今年から鶴見夫妻が女子寮を弟の宗田恒夫に頼んで出かけられるようになった。そんな時、鶴見須磨子が弟の恒夫に給料も払えなくてごめんねと言うと大丈夫、部屋代なしで1部屋借りてるので気にしないでくれと笑いながら言った。
その言葉を聞いて安心して3月10日から車で、息子の鶴見敦夫と3人で甲府へ行き、桜の花と桃の花を見て最初に甲府の武田神社や武田信玄の像を見て桜を見学して湯村温泉に泊まって翌日は一宮御坂インターチェンジ近くの桃の名所で花見をして多くの写真を撮って石和温泉に泊まって横浜に帰ってきた。4月になって宗田恒夫が、姉の須磨子に、ちょっと会って欲しい人がいるのだけれどと相談しに来た。話を聞くと、佐光栞さんという21歳の彼女が出来たと言った。
彼女は5歳の時に両親を交通事故で失い自分だけ後部座席にいて怪我だけで助かり、その後、孤児院で育ったと言う。寂しがり屋で、はにかみ屋さんで無職だと言う。そんな彼女の相談にのっていると、愛おしくなって、助けてやりたいという気持ちが愛に変わったという。おれも会社に勤めていなくて素浪人だけれどと言うので自分で自立して食べて行ってるので、気にしなくて良いと言い、一度、佐光栞さんと会ってみたいというと、彼女の予定を聞いて、こっちに連れてきて良いかの言うので、構わないわよと答えると助かると言った。
そして5日後、化粧っ気のない清楚な感じの娘さんが来て、鶴見夫妻と宗田恒夫の4人で車で元町の霧笛楼でランチを食べに行った。その席で彼女の自己紹介を聞き小学校5年生の時に両親を亡くし孤児院で12歳まで過ごし13歳から自宅近くの昔なじみの商店のおばあさんのところで働きながら定時制高校の商業科を卒業したと言った。そして宗田恒夫さんには何かとお世話になっていますと言った。奥ゆかしい感じで清楚な感じに好感を持った須磨子が気に入って結婚したら良いと言った。
必要なら私も両親に話して上げるから大丈夫よと言うと涙を流して宜しくお願いしますと言った。弟が守ってやりたいという気持ちになるのが良くわかる心の優しい娘に感じた。善は急げと言うから、今度、両親と中華街で食事しましょうと言い、日程は後日、弟を通じて知らせると告げた。 そして4月18日に聘珍樓に11時45分に待ち合わせた。佐光栞さんと宗田恒夫が一緒に、その時間に聘珍樓に入ると両親の宗田健蔵と織絵さんと姉の須磨子さんが来ていた。
そして佐光栞さんが宗田恒夫の両親に挨拶して簡単に自己紹介し、両親が一緒に乗っていた車の交通事故の後部座席で助かり前に座っていた両親がなくなったという話をすると母の宗田織絵がその話を聞いて、それはお気の毒にと涙を流した。その後、宗田恒夫さんと結婚したいといると了解しましたと言ってくれ結婚できることになった。その後、6月6日ホテルニューグランドで結婚式をすることに決まった。
結婚式には昔、世話になった商店のおばちゃんの佐藤典子さんだけが新婦側の出席者で、その他31人で合計32人で11時から様式の結婚式が始まり、滞りなく12時に終了してホテルの2階、海の見えるレストランで披露宴が始まり、素晴らしい結婚式となった。実際に費用も高かったが、みんなも大いに喜んでくれ、大盛況の内に式が終わった。そしてハワイ4泊6日の新婚旅行に出かけた。そして翌日から鶴見夫妻は女子寮の仕事に戻り、1週間後に宗田夫妻が訪れてハワイのお土産を持って来てくれた。
そして、とりあえず女子寮の管理人室で仕事を継続したいと言うので了解し食堂から料理をとったりして、生活を始めた。そのため、鶴見夫妻も旅行に出かけられた。そして鶴見家の長男、鶴見敦夫が近くの小学校の集団登校の輪に入ってに通い始めた。今年も寮を出る人入る人がいたが1人の欠員もなく鶴見夫妻は胸をなで下ろした。そして6月に鶴見家の3人と両親の5人で熱海温泉に2泊の温泉旅行へ出かけ、両親もゆっくりと温泉で日頃の疲れを癒やして横浜に帰ってきた。
やがて梅雨のシーズンに入り、それがあけると暑くなり始め夏の到来となる。今年7月末からの夏休みに鶴見夫妻と長男、鶴見敦夫が8月5日から北海道旅行に出かけた。最初に札幌へ行き宿泊し藻岩山ロープウェイ、円山公園、北海道神宮を周り、夜はラーメン横丁で夕目名札幌ラーメンを食べてきた。翌日、小樽に移動して、旧、日本銀行小樽支店跡や小樽運河、オルゴールの店、硝子工芸の店を見て歩き、昼食は地元の寿司屋の新鮮な寿司を堪能した。
そして小樽のヨットはバーの前の有名ホテルに宿泊した。このホテルの朝食の会場から海が見えて素晴らしい景色で料理も地元の鮭のちゃんちゃん焼き、ミルクも地元産で美味しい。チーズも最高の味で今迄で最高の朝食を食べた。その後、札幌に帰り、北海道大学キャンパスを散策して、疲れた時に札幌のジンギスカン料理を昼食で食べた。大人達はサッポロビールを味わったが、橫浜と札幌では湿度、温度も違うので、ビールがとても美味しく感じるのは不思議な気がした。そうして、その翌日、千歳空港から羽田について、横浜に帰ってきた。