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無職転移 異世界でも職探し  作者: 咲神隼人
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第1話 メールに挑発的な文をつける奴はろくでもない。

「またぷー太郎になっちまったぜ」


もう何度目か分からない転職。退職。無職。数えきれないほど繰り返してきた。


仕事のモチベーションが上がらないとか、人間関係が嫌だー、とか色々ゴネてたら27歳っていう三十路のおっさんにあっという間になっていた。


なんだか辛い前置きから入ってしまったが、偏屈、卑屈、鬱屈した見事なルサンチマンな俺、葉山小太郎は今日も職安へ行き、求人情報誌を漁って、面接に行っては落ち、受かってそこそこ続いたら、半年くらいで人間関係につまづき辞める、というそこそこクソったれな毎日を過ごしている。


本当に現実はクソったれでゲームの世界に行けたら俺にもスキルとか実は隠されていて、大した努力もなく成功してしまうんじゃないかと妄想していた。


そうでも思わないと現実は退屈過ぎてやってられなかった。


そんな生活が3ヶ月は過ぎた頃、ふと自宅のパソコンに一通のメールが届いた。


「こんにちはヤマさん、ボクと勝負しませんか?byキング」



何とも不穏なメールだ。まずヤマという名前は俺がオンラインゲーム、ブルーエムブレムというシミレーションRPGにカテゴライズされる超大手ゲーム会社が運営している看板ゲームで使っているハンドルネームだ。


何故こいつが知っているのか疑問だ。そしてそもそも誰が俺にこんなふざけたメールを送ってきたのか分からない。キングって名前がなんつーかダサい。なんならバイキングにしてお昼にテレビで放送している番組のような名前にしたらいいぞ。視聴者も視聴率もいっぱい取れる。


話が逸れたがこのメールには続きがあった。

URLが貼ってあったのだ。なんつーベタな展開だ。これクリックしたらウイルスに感染してパソコンが立ち上がんの遅くなったりバグったりすんのか嫌だなぁって思いながらも、俺は勝負しませんか?などという安い挑発に乗ってしまった。


この時はまだ、このメールがまさかあんな大惨事に繋がるなんて夢にも思ってなかったんだ。

たちの悪い悪戯をよこすガキがいたなぁぐらいにしか思ってなかったんだ。


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