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40話

一旦本編完結になります。

これからは不定期ですが、39話と40話の間の話や絵美の過去や春人の両親の過去の話を上げていく予定です。


また、40話の後日談も挙げる可能性は……微レ存です。

一応ブクマしといていただけると嬉しいです!

 俺の復讐を目的とした入学からもう5年の月日が流れた。

 成人式がつい先日終わり、懐かしい人たちと再会し感動に浸ったのも束の間。


 今日は、特に懐かしくもない面子と懐かしい面子が入り混じる特別なパーティーが開催される。


 俺は、今住んでいる東京の一室でみんなが来るのを待っていた。


 すると、インターホンが鳴りすぐさま玄関を開ける。


「よお!」

「どうも」


 そこには特に懐かしくもない川崎と安田さんがいた。

 

「おっ! 来たか」


 俺は2人を家へと入れお菓子と飲み物を出した。


「みんなはまだか」

「もう来ると思うんだけどな」


 すると、すぐにまたインターホンが鳴りまた玄関を開ける。


「久しぶりね」


 そこにいたのは色気が増した藤崎さんだった。

 藤崎さんは高校を卒業後、海外にいったという事もあり会うのは久しぶりだ。


「久しぶりです!」


 俺は、すぐさま藤崎さんを家に入れ飲み物を用意する。


「川崎さん、安田さんも久しぶりね」

「本当に久しぶりですね藤崎さん!」

「藤崎さん、向こうの生活はどうですか?」

「確かに有意義だけど、私に釣り合いそうな人はまだいないわね。本当に春人さんを逃したのは痛かったわ」


 そう言って藤崎さんはいやらしい笑顔をこちらに向けてきた。


「はは……やっぱり藤崎さんは変わらないですね」


 そんな話をしていると、またインターホンがなった。

 玄関を開けると、そこにいた女の子は俺に飛びついてきた。


「ひっさしぶりかんざきくーん!」


 その子は西条 あかりだった。

 海外の病院に行ってからみるみる体調が回復して今ではある程度の運動ができるほどらしい。

 医者曰く、奇跡の回復だとか。

 

「久しぶり西条! 元気そうだね」

「元気100倍西条マンだよ!」

「そ、そうか……」


 むしろ元気になりすぎてるような気もする。

 

「えっと、私は神崎君の小学校の友達の西条 あかりです」


 西条は川崎と安田さん、そして藤崎さんに挨拶をする。

 この3人とは初対面だから。


 もちろんみんなには事前にみんなの知らない人が来ると言っている。


「初めまして西条さん。といっても私はあなたを見るのは初めてではないのだけれど」


 藤崎さんはお茶を少し飲みそう言った。


「え? どこかでお会いしましたか?」


 西条が驚きながらそう言った。


「近くの病院で奇跡の回復を見せた女の子がいるって話題になってね。その時その病院にお邪魔したときにあなたの事を見たのよ。まさか春人さんの友達とは思いませんでしたけど」

「そういえば藤崎さん医学部でしたもんね」


 そんな話をしていると、今度はインターホンが鳴らずに玄関とドアが開いた。


「お待たせー」


 そう言って入ってきたのは絵美だった。


「ようやく来たわねメインヒロインさん」


 絵美とは学部は違うが同じ大学に通っている。

 ついでにいうと、この家で同棲もしている。


「高山さん、久しぶりでーす!」

「あ、西条さん! 久しぶり!」


 小さい頃からずっと一緒にいるのではないかと思うくらいに仲のいい2人。

 もしかして俺の知らないところで連絡取り合っていたんじゃないかと思うくらいだ。


「さて、みんな集まったことだし……改めてパーティー開催しますか!」


 俺がそういうと同時に部屋に歓声が響き渡る。


「川崎は将来どうするか決めたのか?」


 みんなが騒いでる中、俺は川崎にそう聞いた。


「まぁー今のところ公務員かなーって感じかな」

「そっか!」

「神崎は父親の後を継ぐのか?」

「まぁそうなるかな」

「将来の社長か……今のうちに媚び売っとこうかな」

「おいおいやめてくれよ」


 それから、みんなの近況を聞いたり、懐かしい話をしたりした。

 そんな楽しい時間は一瞬で終わり、気が付けばもう日が沈み、時間も遅くなっていた。


「今日はもうおしまいにしますか」

「そうね」

「そうだな」

「片付けは俺達がしとくから」

「すまないな」


 みんなが帰宅の準備をはじめ、俺と絵美はみんなを見送る。


「じゃあ、またどこかで集合しよう! このメンバーで」

「そうだな!」

「じゃ、またな」

「おう!」


 そう言ってみんなは自分の家へと帰っていった。

 俺と絵美は静かな空間に残され、意味もなく手をつないでいた。


「こうやってみんなで集まれるっていい事だね」

「そうだな」


 2人でソファーに座り寄り添いあっていた。


「いつまでもこんな日常が続けばいいのに」

「続くさ。いつまでも……きっと」


 きっと、これから色んな出会いや別れがある。

 でも、今日集まったメンバーは何があっても別れない。

 そんな気がするんだ。


 そんなことを思っていると絵美がふと微笑んだ。


「どうしたんだ?」

「いや、春人に復讐されちゃったなと思って」

「どういうこと?」

「私の事……こんなにも幸せにして」


 そう言って絵美は唇を俺の唇と合わせた。



「責任……とってよね」

「当たり前だ」


 どうやら、俺達の関係はこれからもまだまだ続くようだ


初めて10万文字以上の長編を書いたということもあり、後半だれたり完結の仕方が微妙だったりしたと思いますが、そんな私の作品を読み続けてくれたみなさんには本当に感謝しかございません。


みなさんの感想が本当にモチベーションにつながりました。

今回の作品の経験を次回作に活かし頑張りたいと思います!


ですので、よければみなさんお気に入りユーザー登録していただけるとありがたいです(宣伝)


改めてここまで読んでいただき本当にありがとうございます!

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