表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/21

とあるメイドの一日

 これは、ある1人のメイドの物語。


 彼女の朝は早い。彼女の1日は、洗濯から始まる。


 洗濯機はないので、全てが手洗いだ。前日の服をバケツに汲んだ水で、丁寧に揉み洗い、外にある物干し竿へかける。その中から、男物の下着が出てくるが、彼女はこれを躊躇わずにゴシゴシと洗う。勿論初めは色々と思うところもあった。しかし、今となっては自分のものを洗うのと変わらない。


 それが済むと、今度は朝食の支度。小さな冷蔵庫から食材を取り出し、1人分作り上げると、自ら食べる。作ると言っても軽いサラダ程度のもので、あとはパンなどで済ます。


 食後は少し休憩。大量にある漫画や小説を、横になって読む。それから、二つしかない部屋の掃除。リビングと、彼女が使わせてもらっている部屋だ。リビングは初め足の踏み場もないほど散らかっていたが、今では非常にスッキリしている。しかし男が寝ている周りは片付けても片付けても散らかる為、もう手を加えないようにしている。


 昼食も1食分だけ作り、また自ら食べる。そのあとは買い物へ出かける。

毎日の様に買いものに出かけるおかげで、知り合いも出来た。


 最近では、八百屋のお婆さんによくしてもらっている。


 売っている物は、馴れ親しみのある野菜だがどれも名称が違う。しかし見た目や味は同じな為作りたいものに必要な材料を迷うこともない。


 行くと必ず、お婆さんの身の上話を少し聞く。子供の話や若かった頃の話。息子さんは病気で早くに亡くなってしまわれたようだが、お婆さんは息子に恥じぬようにと、毎日朝早くから夜遅くまで店を開いている。素敵な人だ。


 家に帰るとまた少しの休憩。夕食は2食作る。毎日、自分で作るのは大変だが、趣味と呼べる程には料理も好きになっていた。それを同居者と共に食べ1日の仕事は終わる。あとは自分の時間だが、これといってすることもないので適当に時間を潰し就寝。


 これが、この1週間の彼女の生活である。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ