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短編: メリーさんの電話  作者: くゆ
メリーさんの電話 細ver
16/18

最終部


あの後俺が振り向くとメリーさんは消えていた。扉のプレートの名前も無く。扉を開けてもそこには夕日に照らされているベッドしか見当たらなかった。













さてさて。ここでもう一度問うとしよう。


ーー貴方は「メリーさんの電話」という怪談を聞いたことがあるだろうか。











日本人なら誰もが一度はその話に耳を傾け、恐怖に身を震わせたものではないだろうか。


話自体は至ってシンプルな内容であり、それ故に地の底から湧き上がるような本能的な悪寒を抱く、そんな怪談。




だが考えてみてくれ。


メリーさんの電話は結末がない怪談?


主人公、つまり少女がこの後どうなったかが誰にもーーメリーさんでもない限りーー分からない















訳がない。


忘れてもらっては困る。

今回のメリーさんの電話には誰がいた?

「メリーさん」、「少女」。


それと「俺」だろう?






「語り手がいなければ(ハナシ)じゃないよな」


見たものは全員死ぬなんて終わり方した怪談を聞くといつも思う。



そう言った意味では「メリーさんの電話」も同じかもしれない。何故なら結末が語られていないのだから。




さて再度問おう。

貴方は「メリーさんの電話」という怪談を聞いたことがあるだろうか?



「もしもし、私メリーさん。今あなたの後ろにいるの」


このラストを多くの人は「捨てられた人形が復讐しにきた」なんて解釈をするが、俺は全く逆じゃないか、そう思う。


いやまあ勿論実際にその終わり方なのだから解釈は人それぞれだ。




だから、この物語では(・・・・・・)その先まで語ろう(・・・・・・・・)


実際に「俺」(語り手)が聞いた言葉を。





















「もしもし、私メリーさん。今、あなたの隣にいるの」

お付き合いいただきありがとうございました。明日は後日談を、明後日はまとめたものを投稿しようかと思いますのでそちらもどうぞよろしくお願いします。

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