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裏切りそして再び戦争

 平和は破られた。

 きっかけは、歴史の記録者ケルベル・ケルメラの暗殺である。ケルベル・ケルメラの遺体は公衆の面前で磔にされその研究室は研究資料もろとも焼失した。


 この事件は神々の間で嫌疑を巻き起こした。とても人の手による事件とは思えなかった。おそらく神々の中の誰かが裏切ったのだ。


 神々が誰を信頼し、誰を遠ざけ、誰を犯人と考えていたかは詳細な記録が残っていない。


 ゆえにここでは、結論だけを書き記す。


 裏切りの首謀者は、デッドロック・プラウミルであった。


 デッドロック・プラウミルは、豊かさの女神フランド・メア、野心の英雄ヌル・トングの二柱から激しく糾弾された。追い詰められたデッドロックは、のこされた神々を裏切り、神玉の最後の力ですべての神々を堕天させ、もともとの存在に戻そうとした。


 しかし、神玉の力が足りず、平和の象徴ム・ワ、理性を司る獣ナン・ナ・モー・タック、異国の勇者三宝紫音、鍛冶屋の炎 ヘンドル・グラン、赦しの大罪人アストラス・ジャスティスの五柱の神々を堕天させ、神としての地位を奪うに過ぎなかった。神玉はこの時すべての力を使い果たし、砕け散って永遠に消失したとされる。


 魔法使いの祖グリモは自分の身の危険を感じ、現在魔法使いの島と呼ばれる島に隠居した。

 偉大なる無知アラミドラス・ドラクリスロフト・マダリンの行動はすべてが謎に包まれている。


 残された神々は、決戦の地ソリチューデムで最終戦争を行った。

 正義の神々は、豊かさの女神フランド・メア、野心の英雄ヌル・トング、商人の王 トルネリス・ワールスの三柱。

 對する裏切りの神デッドロック・プラウミルに従うのは、従者ゼロのみ。


 戦闘は苛烈を極めた。ヌル・トングはこの時に戦死する。デッドロック・プラウミルが劣勢になり勝敗が見えかけたその時、ゼロの裏切りによって勝敗が完全に決した。ゼロは、主であったデッドロック・プラウミルを殺し、残った神々に赦しを求めた。


 しかし、豊穣の女神フランド・メア、商人の王トルネリス・ワールスの二柱の神はゼロを赦さず、処刑した。


 これが現在残っている神々の戦争の顛末である。

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