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お前の運命を、俺が決めてやる


新作、神話物語、ぜひ読んでいってください!


だんだん文字数の方も増やしていく予定なので!



コメントや評価もお待ちしてます♪←頑張る起爆剤です

人々の寝静まった夜の街、渋谷


建物内が眩い輝きを灯すが人は1人もいない


2096年、世界は未知の生命体による危機にさらされていた

太陽の日が沈んだ頃、【奴ら】は現れて見つけた人間を無慈悲に殺していく



それを恐れた人間たちはその時間帯になると暗い地下に潜り次の朝がやって来るまで静かに隠れ過ごす、あまりの恐怖にずっと地下に居るものも少なくはない






「ガァァァァア!!」


静かな街に響く咆哮、トラックよりも1回り大きいその黒い物体は白く荒い吐息をこぼしながら、鋭い赤い目を闇に光らせる






「お前の運命を、俺が決めてやる」



空から言葉と共に降ってくる男



「『 領域(フィールド)』」


その黒い物体を大きく包み込むように半円の霧が立ち込める空間が出来上がる




「リン、識別は」


「C級の中型です、モデルは狼、属性は雷です、一体だけですがC級は久しぶりなので気をつけてくださいね」



「俺をバカにするな、【神魔】達に比べればゴミみたいなもんだ」



耳に装着した鋼の装置から聞こえてくる声と話すその少年の目は目の前の霧の空間を静かに見据える






「『 召喚(バース)』」


左手を開き言葉を紡ぐと手には一本の剣が現れる、その鋭い剣は月の光を灯して一層に光り輝く




「『 開始(スタート)』」


霧の空間の中に走り出す少年、既にその目は戦闘態勢に入っていた







空間の中は外からの景色と違い空間外の夜の街と何ら変わりはない


「ガァァァァアァァ!」



黒い鎧を全身に来たような姿の狼が少年の姿を捉える



「来い」


鋭く飛びついてきた狼をいなし、真横を走り抜けるついでに横に一閃、斬撃を与える



「目立った外傷は無し...なるほど、防御(ディフェンシブ)だけならBはあるのか」


狼が怒気を挟みその口から電気を纏った丸い球体を飛ばす


少年は冷静にそれを避けると続けざまに一閃した


しかしやはりダメージはないのか攻撃を続ける狼、前足での踏みつけをかわし、次々に斬撃を与えていく



「リン、『 蓄積(アジスト)』は?」


すると耳に装着したその機械から声が聞こえる、恐らく話しているその者の名前がリンと言うのだろう




「今は15です」



「そうか...」



少年はその場に立ち止まって剣を下に降ろす



それを好機と見たのか狼はその機会を逃すまいと止めを指しにかかる




「『 必殺(バースト)加速斬(ヘイストスラッシュ)~』」



瞬殺、まさに字のごとく、早い斬撃は狼に突き刺さる


静かにその場に倒れた狼が起き上がることは無かった




「『 回収(リバース)』」



そこにはさっきまでの霧の空間も、そして狼も




少年すらもいなくなっていた




~2096年 5月4日 渋谷AM 9:00~



「ち、こ、く、だぁぁぁあ!!」


私の名前は鈴浦 菜沙(なずな)、今日はね、朝から遅刻しちゃった♪



「とかやっとる場合かぁぁぁあ!」



全力で自分にツッコンだ後、有無を言わさない速度で着替えていつもの通学路を滑走する


担任の先生は優しいが3回同じミスをすると3回ごとに1回地獄の説教が待っている、私はちなみにこれで24回目である


高校2年始まって既に24日も遅刻するのだから私も凄い




「でも...まだ間に合う!このままならきっと...」



しかしフラグというものは存在するようで



「へ?」


突如目の前に現れたのは黒い鳥、カラスとは似つかないその鎧を全身に纏ったその大きさは優に10mは越えている



ていうかこれは...




「...【魔族】?」


人類を危機に脅かすその存在を、世界は【魔族】と呼んだ


特徴として、地球にもいる生物や物体、例外もいるが、どれもが知っている姿、形をしているが、全身はそのほとんどが黒い鎧を纏っていて、大きさは何十倍にも達する


しかしここで不明な点がひとつある




「ま、魔族って夜にしか出ないはずじゃ...」


そう、魔族は太陽の日が届かない月が夜を照らす頃にやってくる


しかし今は絶賛の朝、魔族がいるはずないのである





「グァァァァァア」


黒鳥は大きく咆哮を上げると菜沙に襲いかかった




「私...死ぬの?」

人生で初めて死を悟った時だった





「お前の運命を、俺が決めてやる」


声はやってきたがいつまで経っても死はやってこない

恐る恐る目を開くとそこには少年が立っていた




「大丈夫か、安心しろ、俺がお前の運命を死から変えてやる」

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