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あとがき

 原作者山本正純です。

 赤い落書き殺人事件シリーズが遂に完結しました。殺人事件以外のことが起きる自由なシリーズでした。

 またこの作品には五人の主人公が存在しています。こうなった理由はそれぞれの赤い落書き殺人事件を描きたかったからです。では各主人公たちの解説をしていきます。

 木原巡査部長について。

 東都大学の音楽ホールで起きた殺人事件の真相を追う刑事。被害者のライブ仲間には鉄壁のアリバイがある。だから彼は朝倉武彦を犯人だと推理する。

一言で表現するならば現実派の刑事。犯人の朝倉竜彦にとっては好敵手になったに違いないでしょう。

 朝倉武彦について

 冒頭を読めば彼が犯人であることが分かります。倒叙という技法で描きました。彼を一言で表すなら優しい中にも残酷さがありでしょう。冒頭で起こした殺人事件。彼の犯行はこれで終わるはずでした。しかし映画監督と名乗る爆弾犯によって劇場型犯罪に巻き込まれてしまいます。復讐の矛先を映画監督に向けるため、映画監督とは誰なのかを推理します。警察を使い映画監督を罠に掛けることに成功。しかし・・これ以上は書けません。

優しさと書いたのは被害者のバンド仲間のアリバイを確保する場面でうかがうことができたと思います。

 大野達郎について

 木原とは対照的に情で動くタイプの刑事という描き方をしました。印象に残るのは渋谷駅人質籠城事件。籠城犯を説得する場面でしょう。彼は説得と交渉の違いは何なのかという疑問を掲示するために用意したキャラクターです。そうすると正式なライバルは木原ではなく麻生になります。しかし麻生は既になくなっています。さてどうするのだろうか。

大野達郎という男。今後のキーパーソンになりそうな予感がします。

 合田警部について

 今作ではまったく出番がまったくありません。赤い落書き殺人事件の背景にあった事件を木原に伝えるという大切な役目を勤めました。

 三部作全てに登場する彼は語り部です。あの事件について知っていることを部下に伝えるという役になりました。そういう意味では彼は脇役だったのかもしれません。あえて主人公の内の一人とカウントしました。

 菅野聖也について

 弁護士である彼は疑惑の真相を暴くために特命捜査をします。その疑惑とは音信不通の幼馴染がΩファイルを狙っている退屈な天使たちのメンバーではないのかという物です。その推理は見事に当たり、最後の幼馴染との直接対決に発展していきます。

弁護士として最後の幼馴染を救うために今後も警視庁と協力するはずです。


 主人公たちが複雑に交錯する物語というように描きました。物語は無数の点であり、見る人によっては円や三角形のように見える。これが三部作の行きついたテーマです。

 次回作からは一話完結のように見える話です。ここまで読んでくださる読者様に感謝しつつ一度筆を置きます。

 原作者山本正純でした。

 菅野の拳銃はどこから出てきたのだ。


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