第三章〜結社〜
またまた書いてみました。みなさんアドバイスお願いします。
僕の名前は美月朔矢。 クロス・ヘブンという結社の一人だ。
この世界には影に隠れて蠢く組織が数多くあってクロス・ヘブンもその一つである。
「まだ捕まらないのか?全く一つの目的をクリアするのにいつまでかかるんですか。」
と部下に説教してるのは僕の同期で幹部クラスの宗輔である。
「そう言うなよ。相手は審判の力を持つんだ。並の兵士じゃ太刀打ち出来るわけないだろ。」
と宗輔をなだめているのはこれまた同期にして幹部クラスの司である。 一応僕らは十代で幹部クラスになった天才ということでここでは慕われているのだ。
「ふん、太刀打ち出来ないから違法の力を貸しているんですよ。それにもかかわらず捕まえることはおろか見つけることも出来ないなんて……全く腹立たしい……」
「そう言うなよ。相手が強いのは事実なんだから。」
僕は話を振られそうな気がしたので外に出ることにした。
外はいつもと同じ風景だった。何もなくて悲しい音だけが響く殺伐とした風景。でも僕はこの風景が好きだ。なんだか懐かしい感じがする。
(そろそろ終わったかな。いや、まだ終わってないかもな。)
などと考えながら僕は室内に戻る事にした。
僕は戻る途中さび付いた小さな箱を見つけた。
(ここにこんなのあったかな。…それとも誰かの忘れ物か…)
僕は考えつつ小さな箱に触ってみた。
それは見た目通りに硬く冷たい氷のようだった。
(ここにある以上これはあいつの所有物になる。面倒だが知らせなければならないな。)
僕は嫌々ながらも極視の力を持つ宗輔にこれを渡すことにした。
ガチャッ。
「んっ、あなたが私の部屋に来るなんて珍しいですね。天変地異でも起きるんじゃないですか。」
「ふん、勝手に言ってろ。視てもらいたいものがあるから来たんだよ。」
僕は言いながらさび付いた小さな箱をを渡した。
「ん、何ですかこれ?」
「分からないからここに来たんだ。早く調べてくれ。」
「仕方ないですね。それを貸してください。」
「ああ。」
そして僕らは歪みを知ることになった。