天海衆 第三師団団長 マルル対 魔王軍四天王ザナークとAランクギルドの戦いの始まり
「どういう意味?」あたしは思っていたことをそのまま口に出した。
「どういう意味とは?今言った通りそのままの意味です。
器になることを許諾してくださらなかったから、倉蔵子様には死んでいただきました。あなたにはそうなってほしくないのです。
私たち天海衆は女神ルディア様の復活をのぞんでいるだけなのです。そのためにあなたには懸け橋になってほしいということです。器になっていただければ女神ルディアとともに永遠を生きることを約束しましょう!」生者にしてはあまりに白すぎる肌のマルルは無邪気な笑顔で言った。
「は、なんであんたが蔵子のこと知ってんだ?何回言われても意味が分かんねえよ、ふざけんな!死んでいただいただと?
冗談にしても言っていいことと、悪いことがあんぞ!クソ女!」私はこれまで、展開がいきなりすぎて全く動揺以外の感情をを感じることができなかったが、二回言われて、やっと怒りを感じることができた。
「おい、ガキ!おまえは倉蔵子とかいうやつの知り合いか?
いや、今の反応ダチってところか、、、
そこの狂人はおまえが人柱とか言ってたな、こりゃ、俺たちはめんどくせえ奴らに目つけられちまったみたいだな。」頭の後ろをポリポリ書きながらバウアーが言った。
「おい少女、後ろに下がってろ、」冷たい声でライオさんが言った。
「こいつはあたしに用があるんだ、あたしが戦うよ!今まで言っていることがすべて挑発や罠だったとしても、真実だったとしても、あたしの友達を殺したなんて言った。あたしはこいつをあたしは一発ぶん殴らなければならない!、、そうじゃなきゃ気が済まない。
それに蔵子のことをなぜ知っているのか、聞き出さなきゃならない。これはあたしの戦いなんだ。」
今のあたしは怒りに満ちている。生きていて初めてだ。こんな感情、体がどんどん熱くなるでも心臓のあたりだけが異様に冷たい、これが殺意なんだ。これが人を殺したいという感情なんだ。
「だから下がっていろと言ったんだ僕は衝動的な怒りや殺意に身を任せて戦うやつは戦場において、もっとも邪魔だと思っている。今の君は邪魔だ。どいていろ。
戦いというのは始まる前の覚悟の時点で始まっているんだ。君は今怒りによって殺意という覚悟を決めたところだろうだが、それじゃ遅すぎる!
こいつはむかつくから殺そう、そんな子供じみた奴はどんなに強くかろうが、いつでも人を殺せる奴に勝てない。こいつはそういうやつだ。」ライオさんがいつもより数段怖い顔で言った。
「でも、こいつの言っていることがもし本当だとしたならば、許せないよこいつのこと、、、」
あたしは今にも消えてしまいそうな声で言った。
「許さなくていいよ、すぐに終わらせるから」いつも通りの笑顔でライオさんがそう言った瞬間右手を掲げた。するとライオさんに刻まれている紋章が光を出した。
「おい、目隠しババア、少女の代わりに、僕たちがぶっ飛ばしてやるからかかってこい」ライオさんはいつもより数段低い声でニヒルな笑みを浮かべながら言った。
「あなた確か?Aランクギルド獅子王の集いの団長でしたっけ、いたんですね。ババアとは、ひどいじゃありませんか?」今やっと気づいたように、マルルは言った。
「いいやそいつの言っていることは間違ってはいないぞ、マルルは600年以上生きている。俺と一緒に魔王軍四天王をつい100年ほど前までやっていた。人間から見ればクソババアだ。まさかこんなところで会うとはな、」兜と鎧をつけたザナークが会話に今日初めて入ってきた。
「その声はザナーク様?久しぶりですね、魔力を断ち切る鎧なんか着て少し雰囲気変わりました?それに、なんで人間嫌いのあなたがその方々と一緒にいるのです?まあいいか、魔王軍四天王時代はお世話になりました。ザナーク様は少女とどのような関係なのです?」マルルが首をかしげながら顎に人差し指をつけて聞いてきた。
「別にただの腐れ縁といったところだ」淡々とした声で答えた。
「そうですか、じゃあ手出しは無用ということでいいですか?」
「そういうわけにもいかなくてな、残念だがマルルこの女を狙っているのならばあきらめろ、貴様を殺さねばならん」いつも以上に低いバリトンボイスで言った。
「ザナーク様にまた殺していただけるのですか?それはとても素敵です。ですがその少女はいただきます。」白すぎる肌を軽く赤らめながらマルルは頬に両手を当てて言った。
「私は貴様を8623回殺している。私に勝てると思っているのか?」挑発をするように言った
「8000回以上殺されたわかったことがあるんです。あなたは私を殺せるだけだと。殺すことと勝つことでは全く意味が違うんですよ」悟ったように言った。
「そうか、、、」そういった瞬間ザナークの周りに複数個の強大な魔法陣が形成された。
ザナークは会話の最中複数の魔力を魔力隠匿魔法を使用しながら蓄積し極大クラスの魔法を同時錬成していた。
「雷属性 第六魔層 黒雷の爪 暗黒属性 第五魔層 悪魔の窯
暗黒炎混合属性 第三魔層暗炎剣 三連巨大魔術 同時発動対 象マルル」そういって指をパチンと鳴らした瞬間、黒い雷をまとった長さ10メートル幅2メートル以上の爪と今にも山を燃え上がらせそうなほどの強大な青黒い炎、そして赤と黒い炎をまとった剣が魔法陣から出現し、マルルめがけて飛んで行った。
マルルそれを食らった瞬間激しい炎に包まれながら雷のような爪に体を八つ裂きにされ、体を剣で一刀両断にされた。確実に死んでいる。ザナークを除く誰もがそう思った。
次の瞬間なぜかあたり一帯の森が草木が川一瞬にして枯れ果てた。その焦土に服にすらチリ一つついていないマルルの姿があった。
「だから言ったでしょ、あなたは私を殺せるだけだと。」マルルはあまりに無邪気な笑顔だった。




