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Aランクギルドと向かう死人の霊脈

「私も入っている判定なのか。」ザナークが言った。

無言で三人がうなずいた。

「さあ、善は急げというからね!さっさとこんな田舎臭い村から出ていこう。あっちに僕たちが乗ってきた馬と馬車があるんだ」私が来た大きな木がある方向と逆のほうを指さしながらライオさんが言った。

ライオさんから案内された場所には馬小屋があり意外と大きな馬車と黒い色の力強い馬が二頭いた。

「少女は馬に乗ったことあるかな?」ライオさんが言った。

「いやないです。」あたしが露骨にテンション低めに答えた。

「じゃあ乗ってみるかい?先輩である僕が馬の乗り方をアドバイスしてあげよう!」すごく陽気な声で言った。

あたしは少し怖かったけれどせっかくなので左側のもう一方の馬より少し小さな馬に乗ってみることにした。

ザナークは馬車に乗るようだ。

ライオさんは馬について、いろいろなことを教えてくれた。

「馬っていうのはね首筋や肩のあたりを触ると喜ぶ」だったり、

「馬はとても賢い動物で穏やかかつコミュニケーションをよくとってくれる人を好む傾向がある」などだ。

ライオさんの乗っている右側の馬は森羅という名前で、左の側の私の乗っている、少し小さな馬はコードという名前らしい、

この名前はかつて神魔聖決戦という60年前に起きた戦いで命を落とした英雄の名前からとっているらしい。

死人の霊脈はこの平原から見て北側に30㎞ほど先にある山々のことらしい、そこにはいろいろな国の英雄のお墓があるという話もしてくれた。

いろいろな話を聞いた後、「ライオさんさっき嘘ついてたでしょ?」あたしは何もない平原のど真ん中で馬を走らせながら聞いた。

「なんのことかな?」とぼけたようにライオさんは答えた。

「あの時は、ザナークの意見も正しいし、あたしの意見も正しいって答えてたけれど、あたしの意見正しいと思っていなかったでしょ。」ライオさんの目をじっと見つめながら聞いた。

「なんでそういう風に思ったのかな?」ライオさんもあたしの目をじっと見ながら聞いた。

「なんとなくかな」あたしは少し恥ずかしくなって目をそらしてしまった。

「それも、嘘でしょ?」明るい声でライオさんが言った。

「どういう意味?」あたしは少し不安そうに声を上滑りさせながら聞いた。

「君はザナークさんの意見が正しいと、内心少し思ってたから僕が嘘をついているっていう風に思ったんじゃないかってことさ。」淡々と言った。

あたしが前の世界で好きだった塾の先生もあたしが間違った問題を一緒に見直す時こんな感じだった気がする。

あたしはそれが心を見透かされているみたいで恥ずかしくなって何も言えなかった。

「あの時はさ、リーダーとしてどう言えば収まりがいいかを考えながら言ったんだ。正直に言うと君の言う通りザナークさんの意見が正しいと僕は思った。」ライオさんが続ける。

「そっか、、」あたしはすごく暗いトーンで返してしまった。

「でもね、言い負かされている君の顔がさ、結構かわいかったから守ってあげたくなっちゃたんだよね」冗談を言うようにライオさんが言った。

そういわれた瞬間、体温が上がり、顔が赤くなっていくのを感じる。

あたしはこの時恥ずかしくて、ライオさんの方を向くことができなかった。

「ありがとうございます。」カッコつけて敬語にするのがあたしができる最後の抵抗だった。

「僕はさ、みんながみんな仲良くできるとは思っていないけど、みんながみんな他人のことを傷つけあわなくてもいいんじゃないかなって思うんだ。だから僕が見える範囲で仲間の争いやいさかいが起こったときはみんなができるだけ笑顔でいれるようにしてる。」そういって二本の指で降格をあげて笑顔を作る仕草を手綱を放しながらライオさんはした。

「あたし後でザナークに謝ってみます。」

「そっか好きにするといいよ」鼻歌を歌いながらライオさんは答えた。

一方馬車では、

「いつまで押し黙っているつもりなんだよおっさん」バウアーが全裸で言った。

「おっさんではない私は上級魔族だ」ザナークが淡々と答える。

「嬢ちゃんに言われたことまだ気にしてんのか?」バウアーがからかうように聞いた。

「別に所詮は人間の戯言どうでもいい。」

「いやあの時のおまえ、完全に切れてたじゃん、ガキ相手にあの言い方は少し大人げないんじゃねえのお前何歳だよ?」バウアーはずかずか聞いた。

「1078年と9か月だ」ザナークは真面目に答えた。

「おいまじかよwwwおっさんどころかオオオジイじゃねえか」はしたない笑い声をバウアーがあげた。

「嬢ちゃんもさ、悪気わないと思うぜ多分お前がペットみたいでかわいいからつい言っちまっただけだ。」バウアーが明るく言った。

「それフォローになっていないと思うんですけれど」リズが言った。

「私はかわいいのか?」ザナークが真面目に聞いた。

「ほんとにザナークさんってまじめですよね、ほんとに魔族ですか?」笑いながらリズが突っ込んだ。

「なんか心配してたけど、多分お前がそうやって天然発揮してりゃすぐに仲直りできそうだな。」陽気にバウアーが言った。
















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