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幼馴染

「ねぇ(あさひ)ー。今日の放課後、最近できて有名になってるパンケーキのお店行かない?」


「パンケーキのお店!?行きたい!」


「ほんと旭は甘いものが好きよねー。じゃ、また放課後ね」


「うん!」


そんな華やかな会話をしているのはクラスカースト最上位に位置する女子たちだ。そして旭と呼ばれている女子は俺の幼馴染でもある。


昔はよく一緒に遊んだ。公園で遊んだり神社の裏にある林で虫を取ったり…それはもう仲良くしていた。でもそれは小さい子供だったから出来たことだ。


中学生に上がってからも俺たちは仲が良かった。でも中学生にもなるとする遊びが変わってくる。今までは天真爛漫に外で遊んでいた子供が少し大人になりたくて背伸びを始める。男子はそんなことなかった。今まで通り外でサッカーなんかをして遊んだ。だが女子は違った。オシャレをしたりプリクラなんかを取ったりして明確な壁ができ始めた。その頃から俺と旭は疎遠になり始めた。


そして高校生になった今、俺は中学の頃の友達がみんな違う高校を受験してしまって1人になった。いわゆるぼっちというやつだ。


だが旭は違った。中学頃から一気に可愛くなった。そして高校生になる頃には誰もが口を揃えて可愛いというような美少女になった。


旭はカースト最上位、俺はカースト最下位。どこでそんな差がついたんだろうな…


今思えば俺は中学生の頃、旭が好きだった。だが結局その思いを伝えることが出来なかった。


高校生になった今、もう旭を好きだということは出来ない。あまりにも立場が違いすぎる。それに旭ならもうイケメンな彼氏がいるだろう。


「はぁ…」


俺は誰にも気づかれないように1人ため息をつく。


きっと旭は俺の事なんて既になんとも思っていないのだろう。そんなことを思っていたがふとさっき旭達がしていた会話を思い出す。


(放課後パンケーキ食べに行くって言ってたか?おかしいな…旭は甘いものがあまりに得意じゃないはずなんだが…)


まぁ小さい頃から既に何年も経っているんだ。好みの一つや二つ変わるか。


変わると言えば旭の性格もかなり変わっている。小さい頃は男勝りな性格で口もあまりいい方とは言えなかった。だが今はおっとりした性格で誰もが想像する美少女そのものになっていた。


時間の流れっていうのは残酷だな…


そんなことを思いながら過ごし、放課後になった。


「ほらみんな!早くパンケーキのお店行くよ!」


「あははは、そんな急いだってパンケーキは逃げないよ」


「ほんと旭は甘いものに目がないねー」


旭達がそんな会話をしながら教室を出ていった。旭が教室を出る直前、目が合った気がしたが気のせいだろう。もう旭との関わりなんてないんだから。


「…俺も行くか」


そう行って立ち上がる。俺は図書委員の仕事がある。だから席を立ち図書室に向かった。

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