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イントロダクション

地球が誕生してからの間、いつの頃からか「我々の種族」は存在した。

我らの生まれ持った"血"が持つパワーは圧倒的で計り知れない思念力を持ち、それに触れたものすべてを進化へと導いた。

その"血"は、我らにとっての古代の叡智と伝統、そして我々の夢であった全地球生命進化「ジェネシス」の引き金として全部族に受け入れられ、広まっていった。



そして、そののちに誕生したこの星特有の種族にもそれを適用するべく、その"血"を分け与えた。

それこそは「地球人類」と呼ぶ者たちであり、その比類なき想念の強さにおいて、他の生物たちが右に出ることはなかった。

我々古代種族、グレートエルダーは彼らのその大いなる可能性に希望を見いだし、我らの大願であった「ジェネシス」の一端を担う存在として彼らを迎え入れた。



⋯⋯⋯だが、彼らは「戦い」というものを知らなかった。

ゆえにある世界での戦いに彼らが巻き込まれた時、彼らはなすすべを知らず、結果として邪念に呑まれていくようになった。

そうして、いつの間にか我々の世界と彼らの住む地上世界に不和が忍び寄り、やがて大きな破滅を招き、我々は滅びた。

人類にも同じ仕打ちが下され滅びの一途を辿った。



⋯⋯⋯それでも、私は諦めるわけにはいかなかった。

我らが主である遺産「テラ」、そう、「テラノバリクス」の声が導く、あの「ジェネシス」を諦めるわけにはいかなかったのだ。

テラノバリクスが約束する、新たな世界の境地を、

そして、ある一人の人間に託した私だけが持つ究極の"血"、すなわち「ジェネシスの血」の大いなる可能性を、

私は信じる必要があった。


だが、それを実現できるのは、私一人では決してなし得ないことだった。

ジェネシスにはある存在が必要だった。


私のこの"血"を真に浄化させることを可能にする、《純潔なる者》という、一人の人間の存在が⋯⋯⋯。


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