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ソフィアのファンタジックワールド ~ミドリ 編~  作者: 季山水晶
第六章 ルナサフォランにて

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73.癒しの街ルナサフォラン

漸くかけました。第6章開始します。

 街道から入る街の入口には大きなアーケードがあり『癒しの街ルナサフォランへようこそ』と書かれてありました。


 新しく作られた街だと言うのに、建物も多くて相当広そうです。「新しくできた街にしては大きいですね」とボンゴさんに言ってみると、「街になったのはまだそんなに経っていないが、昔から村は有ったんだよ」との事でした。


 この街から20キロメートル程離れた所にある『ノースバルビア』という街があって、そこにある温泉が人気なのですって。そこでの更なる開拓は難しかったので、この地にあった村に目を付けた複数の財閥が調査したところ、ここでも温泉が湧いたので、協力をして一気に温泉街にしてしまったそうなのです。


 財閥が金に糸目をつけず、こぞって高級感あふれる建物を立てたので、裕福層の温泉客が訪れるようになり、ボンゴさん達先住の方々の生活も潤ってきたのですが、きな臭い感じの人たちまで街に入る様になってきて、良かったのか悪かったのか…と言っておられました。


 私としては、裕福層の温泉街よりノースバルビアの方が気になります。温泉大好き。


 街並みに関しては、ボンゴさんの言われた通り、周囲の建物は立派です。街行く馬車も艶あり、クッションありの高級車が多いです。歩いている人も…お上品…って言う人ばかりではありませんが、人は多いです。賑やかさは、熱海とか有馬とかの温泉街に近い感じかな。


 宿も全般的に高いそうで、一泊1,000ピネルが平均で、安い所でも500ピネルはするのですって、円にすると安くて5万円か…ぼったくり…


 まぁ、その分温泉の水質と、料理には自信があるそうで、裕福層の人たちも満足して帰られるそうですよ。ボンゴさんは自慢気に「俺の牛乳も有名宿に卸している」と言っていました。


 そう言えばここは、もともとは村だったので、牛に食べさせるわらくらいどこにでもありそうじゃない?何故、道の駅まで買いに言っていたのかしら…という疑問が沸きましたので尋ねると「良い匂いがしたろ?あのわらを混ぜると乳が旨くなるんだよ」ですって。匂いの良いわらは道の駅周辺で作っている()()()わらで、ルナサフォランではその米の種類は作っていないのです。だからわざわざ買いに出かけているのだそうです。


 そんなに美味しいのなら、是非一度飲んでみたいものだと言ったら、「西の外れに牧場があるから寄ってくれ」と言って貰えました。絶対行きますね。


 ◇ ◇ ◇


 ボンゴさんと分かれた私たちは、役場とギルドに向かう事にしました。ブラックホーネットの報酬を頂くのと、例の原因不明の病気について探りを入れる為です。


 勿論、医療班が来ているのにしゃしゃり出ようとは思っていません。何か水汲みでも、お着替えでもちょっとでもお手伝いが出来れば、ルイ様も喜んでくれると思います。まあ、これまでのちょっとしたお返しですね。


 しかしハーブの収穫作業が遅れる程に、病気が流行っていると聞いていましたが、街の様子は賑やかで人も多く、微塵みじんもその片鱗へんりんを見せてはいません。本当に病気は流行っているのでしょうか?


「病気で困っているって感じではないわね…」


「そうですね、活気があっていたって普通に見えます。ギルドに行けば何か手掛かりが得られるでしょうか?」


 ギルドと役場は繁華街のど真ん中にあり、かなり立派な建物でした。流石は財閥たちがよってたかって建てた建物です。中で働いている人たちが、貧乏くさそうな私たちを見て馬鹿にしてこなければよいのですが…カナディフシティの役場では嫌な目に遭ったので、ついつい警戒してしまいます。だから先ずはギルドにゴーです。


  ◇ ◇ ◇


 ギルドに入ると私たちは早速掲示板へ向かいました。ブラックホーネットの駆除依頼が受け取るのと、病人の治療補助がないかを探すことです。本当はボランティアでも良いのだけれど、紹介状も持たない私たちが行ったところで、プライバシーの保護だとか言われて追い返されるのが関の山でしょう。仮に治療補助や、看護補助の依頼があれば堂々とお手伝いができますからね。もしなければ…ボンゴさんを訪ねて病人の居そうな場所を教えて貰うのもありかもしれません。


「あったあった、ブラックホーネットの駆除依頼があったよ。ボンゴさんの言った通り1匹につき50ピネルだって。おぉ!その横には固形蜂蜜の収拾依頼もあるよ。1個30ピネルだって、いくつか売る?それとも食事のお供に置いておく?」


「うふふ、師匠、針は132個あるので6600ピネルですね。それだけで2人の5日分くらいの宿代にはなりそうですので、固形蜂蜜は売らずに持っておきましょうよ、もしかしたら栄養剤や何かの薬の元になるかもしれません。アイティムは大事です」


 そうですね。ひょんな事でそれが役に立つこともありますし、固形蜂蜜は売らずにおいておくことにしました。滋養強壮にも効果がありそうだし、本当に病人が多ければ役立ちそうですものね。


「うん、じゃあ固形蜂蜜は取っておきましょう。それと…病人に関する何らかの依頼は…おかしいね、特にそれらしい依頼は無いけど…本当に病人が増えて困っているのかしら?」


「師匠、師匠はハーブの収穫作業に影響が出ているって言っていましたよね?もしかしたらその作業手伝いとかの依頼があれば、そこから情報が得られるかもしれませんよ?」


 おお、アイラにしては冴えていますね。ハーブティー関連から攻めて本質に迫る作戦ですね。どれどれ…


「お、アイラ凄い。発想がナイスだよ。うん、それにあったよ、ハーブの収穫手伝い依頼。そこを訪ねる事にしよう」


いつも読んで下さりありがとうございます。

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