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ソフィアのファンタジックワールド ~ミドリ 編~  作者: 季山水晶
第五章 旅路~ルナサフォラン

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58.行ってきます

第5章開始です

「どうなっているの?二人ともめちゃめちゃ強いじゃない」


 ギルドから飛び出してきたマリーさんが驚いた顔をしていました。私はやりすぎて捕まってしまわないかが心配です。仮に捕まったとしても、ルイ様やマリア様が何とかしてくれそうな気はするけれども、そんな事で迷惑を掛けたくはないですし…


「ああ、たぶん大丈夫だと思うわよ、ミドリちゃんが絡まれている所は色々な人が見ているし、医療費出せとか言うのも明らかに脅迫だから、攻撃は正当な理由として認められると思うわ。そもそも女性二人に男性七人で襲い掛かるっていうのも異常でしょ」


「このままルナサフォランへ行っても大丈夫かな?」


「一応、兵隊に事情を言っておいた方が良いかな、逃げたと思われると後が厄介だし、丁度そこにいる兵隊さんが隊長よ、話をつけてあげる」


 優しいマリーさん。兵士長さんの所へ行って何やら話をしてくれています。マリーさんと隊長さんはこちらをチラッと見た後、二人揃ってやってきました。


「初めまして、ミドリさん。私は第二部隊の隊長でジョージと言うものです。私は公爵家のルイ様に懇意こんいにさせて頂いており、あなたの事はよくうかがっております。この度の事もギルドの受付嬢から事情を聴いておりますし、安心してください」


 ジョージさんは清々しい笑顔で、私に敬礼をされました。身長も高くてブロンズの髪色にはっきりとした目鼻立ち、はっきり言ってイケメンです。


「ひゃあ、格好いい人ですね…」


 ジョージさんをまじまじと見ながら、アイラは頬をほんのり赤らめています。


「お近づきになれそうだし、アイラはここに残っていてもいいよ?」


 そう言うとアイラは首と両腕をブンブン振り回し、全力で否定。


「何を言っているのですか!師匠ひとりで行けせるわけにはいきません。師匠の世話も私の修行の一つです」


 ありゃ?いつお世話係になったんだ?それに何かお世話になる事ってあったかしら…そもそも一人で行くつもりだったところをアイラがついて行きたいって言って…まあ、いいか。


「ジョージ隊長様、有難うございます。私もちょっとやりすぎたかなと思っていましたので、そう言って頂けると、安心して出発することが出来ます」


 私とアイラはジョージさんにぺこりと頭を下げました。いよいよ出発です。


「マリーさん有難うございました。アイラと一緒にルナサフォランへ行ってきます。徒歩で行くので帰って来るのは一週間以上先かな?」


 私が徒歩と言ったので、ジョージさんは即座に反応


「ミドリさん、本当に歩いて行かれるつもりですか?何でしたら部下に言って馬車を用意させますが?」


「いえいえ、訓練にもなりますので、えて徒歩で行こうと思っています。お気遣いありがとうございます」


「分かりました。どうかお気を付けて」とジョージさんは再び敬礼です。


「ではでは隊長さん、マリーさん、行ってきます」


 ほんの僅かの間の別れでも、よくして頂いた人の元を去るのは少し寂しい。私たちは少しだけ後ろ髪をひかれながら、旅路に立ちました。


 ◇ ◇ ◇


 お昼ご飯はどうしようという事になりましたが、色々あったのでお腹の減りはすっかりなくなっていました。ただ、いつ空腹に襲われるかは分からないので、パン工房のカフェ『ママブレッド』で美味しそうなサンドイッチと、100パーセントオレンジジュースに果物等を多めに買い込みました。


 これで道中にお腹が減っても大丈夫、何時でも食事にありつけます。


 ルナサフォランへ行くにはカナディフシティから北へ向かいます。その昔は関所もあり通行規制もあったのですが、今では乗合馬車も通っていて比較的に安全に行けるそうなのです。


 とはいえ、カナディフシティから離れると山の合間が街道になっているので、モンスターも出るわけです。その山には山賊も潜んで居るって話だし、少しは警戒しながら行かないとですね。


 舗装ほそうはされていないけれども馬車が通るほどの道なので、ちゃんと整備されていて歩きやすく、物騒なやからが出そうな気配は全く感じられません。念のためにユキちゃんを肩の上に置いていますけれど、無警戒にスヤスヤ眠っています。


 まあ、まだ日も明るいし天気もいい。モンスターもそうそう日の当たる所には、出てこないでしょう。本当はちょこちょこ出てきてもらって、経験値を稼ぎたかったのですけどね。


 とまあ、きっとアイラはそう思って歩いてはいたと思うのですが、そうは問屋が卸しません。実は私はアイラに内緒でモンスターの好きな匂いの出る袋を、雑貨屋さんで購入していたのでした。ふふふ、それをそっと私の腰にぶら下げます。


 そう言えばカレンさんサービスしておくって言っていたけど、どういう意味だったんだろう…


 あ、ユキちゃんダメよそこに行っちゃあ…あなたにはこのピーナッツをあげるから。


 匂い袋に魅かれてユキちゃんは目を覚まし、そこへ向かおうとするのを両手で抱え、肩に戻した後ピーナツを渡します。


 カリカリカリカリ…


「あら、ユキちゃん美味しそうに食べますね。そう言えば師匠、私たちもまだご飯を食べていませんでした。少しお腹が空いてきましたね」


 あ、そうだった、食事がまだだった…私は直ぐに匂い袋を仕舞いましたが、遅かりし由良助…辺りに異様な気配が多数、ただよい出したのです。


いつも読んで下さりありがとうございます。

また、暫くお付き合いうださい。

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