第2話 2人の少女
「とりあえず名前を」
名前を聞くことこれがまず一番大事なことだと思う。すると青髪の少女は手に持ったスケッチブックでなにかを書き始めた。書き終わる前に金髪の少女が言う。
「私は強気よ」
だと思った。つり目で攻撃的な視線、これで強気じゃなかったらなんなんだ。青髪の少女も書き終わったらしくこちらにスケッチブックを向けてきた。
『私は無口です』
わざわざ書く必要ないような。そう思っていると。
「無口は言葉を喋れないんですよ」
明るいがフォローを入れる。 なるほどだからさっきから喋らないわけか。
「さ〜て。公さんの荷物整理終わったら、夕ご飯にしますか!」
そういえば大きな荷物を送っといたのを思い出した。
明るいは料理の支度をするとキッチンへ行き。俺と残りの2人で荷物を運ぶことにした。こんな時1番困るのが話のネタがないことだと思う。なにせ1人は無口、1人は敵意むき出し、これじゃ会話にならないわけだ。しかしこの状況これから2年間暮らしてく仲ではきつい。
「今日はいい天気ですね〜」
絞り出した渾身の一言。正直自信はない。
「はぁ、もう終わるでしょ」
案の定冷たい返事。もう1人からは返事もされない。それはしょうがないけど。
そんな感じで荷物を部屋に運んでいった。俺の部屋は二階にあるこじんまりとした部屋にベッドと机が置いてあるとこだった。とりあえずシンプルでよかった、部屋まで豪華だったらさすがに寝れない。部屋の整頓をしていると
「ご飯だよー!」
明るいの声が聞こえた。もうそんな時間か。一階のダイニングに行く。
そこには豪華な料理の数々が。
隣では無口が目を輝かしている。喋りはしないが感情は表によく出すのだとわかった。
「はいはい、みんな席着いて」
「「「いただきます」」」
ご飯を食べながらずっと気になってたことを聞く。
「性格少女って何人くらいいるの?」
「何人と言われると‥」
「正直数えたことないからな」
こくっ←無口が頷いた音
「そんなにあやふやなのかよ?」
「はい。私たちが生まれてすぐどっか行っちゃったりした子もいましたから」
じいちゃん何してたんだよ‥
「それでいてどうやって探すんだよ」
「感覚でわかります!」
「それで人違いだったらどうすんだよ」
「うっ」
なぜだかわからないがショックを受けてる。明るいがいるだけでこんなに話しやすい。
「別にいなくても問題ないけど」
そんな空気が一瞬で冷めるようなセリフが聞こえた強気だ。
「そんな!みんなに会いたくないの?」
明るいが強気の顔をじっと見つめる。無口も抗議の目をしながら見ている。この空気嫌い。
「私はおじいちゃんの夢を叶えたいの!」
「もういない人でしょ。いいじゃんどうでも」
口論が続いて喧嘩はデットヒートしていく。アワアワして見守ることしかできない無口と俺だった
ー1時間後ー
喧嘩がおさまり俺と無口は2人で家を歩いていた。
「あの2人いつもあんな感じなのか?」
『うん。喧嘩ばっか』
スケッチブックの返信がくる。とりあえずあの場はおさまったがまたいつ喧嘩するかわからない。不安と緊張の汗が額に流れた。
○強気 16歳 8月14日生まれ
好きなもの 宝石 モンブラン
嫌いなもの 立場が上の人 ドミノ
趣味 ネイル
・人を見下しがち
・髪は金髪のポニーテール身長は高めでスタイル抜 群で青のTシャツを着ている
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