ロシア、ウクライナ情勢、第五回
・・・ロシア軍の残虐行為について、侵攻直後の投稿でこの様な状況になると触れたところです。これに関しては本投稿サイトの投稿日時と内容をご確認下さい。それ以外の内容も全て確かな出所の情報ですが、新たに、予想通りの展開がまた形になっておりますので、それを国際ジャーナリストの、カズ ナガサワをコーディネート役として、皆さんに解りやすくお伝えしたいと思います。
カズ「皆さん! よろしくお願いいたします。先ず、今日のメンバーは国籍から見ると解りづらいところですが、今後の鍵を握る5カ国からメンバーを集めております。この中には残念ながら日本は含まれていません。それは、ウクライナ侵攻の対応が不十分だと、主要各国から見られたからです。この点についても触れたいと思います」
※メンバーの構成と略称
①アメリカ(ア、RC)
②フランス(フ、PM)
③中国(中、CE)
④インド(イ、SA)
➄韓国(韓、EC)
カズ「今回の参加メンバーは、それぞれ個人的に親しい間柄です。私も含め嘘は大嫌いなジャーナリストや、軍事アナリスト、国際政治学者が揃ってしまったといった感じです。本当は、この5人のメンバーにドイツとフィンランドのメンバーを入れたかったのですが、議論が複雑化するとかえって解りづらいとの意見があり、今回は外れております」
⇒今回のデスカッションでは、進行はアメリカ(ア、RC)にお願いして、私は日本語翻訳に専念します。
ア、RC「では早速! 皮肉にもナチスの再来行為とも言えるロシア軍の無差別殺戮、強奪、破壊、性暴力、拉致連行が、あまりに異常過ぎて信じ難い。だからこそ一般向けの報道が消極的に感じるが、皆んなこの点はどう思う?」
フ、PM「日本の状況を見れば、そのことがよく分かる。過去にロシアがシベリア抑留の前と後に行った行為に触れたくない政治的状況があるだろう。また、日本国内の不安を煽りたくないという気持ちもわかる。ただ、今のスタンスではウクライナが日本をロシア寄りであると見て、韓国に武器の支援を求めたということは理解していないな! 韓国は日本から戦争犯罪被害を受けた国だし、必ずウクライナの武器支援をすると考えたと思う」
韓、EC「そうだね! そのとおりだ。はじめは何でウクライナが韓国に武器や難民支援を直接言って来たか分からなかったが、韓国国内でその背景が理解されると、この支援対応は加速している。あと、北朝鮮は核開発や武器の技術支援をロシアが行っていると言う点もあると思う。韓国も実際は荒立てたくないという点は日本と同じだ」
イ、SA「インドは、はじめはロシアに経済制裁をやらない考えだった。おそらくロシアとの仲裁役を考えていたと思う。だが、やはり戦争犯罪に対して国民が過去のイギリス等の歴史上の犯罪行為に黙っていないと見て、反対に舵をきった。あれは、今までのジェノサイドではない。未来に遺恨を残す」
フ、PM「フランスも全く同じだ。アフリカ系難民が前々からフランス国内の問題だが、ドイツが過去の大戦でフランス人にやった行為と同じだろうと言われれば、今のウクライナを無視できない」
ア、RC「中国は辛い立場だね! アメリカと一緒にロシアと戦う形を取れば、今までの方向性を180度転換する話だから、よほどの理由が必要だし。中国も戦争犯罪には世論は注目するだろしね?」
中、CE「まあ、皆んなが言うとおりだ! 様子を観ると言いつつも、ロシアの肩を持つ理由がなくなるのが戦争犯罪だ。中国人も大罪として学校で習っているよ」
ア、RC「アメリカも、立派なことは言えないが、この有り様に黙っていたら、国際社会の秩序が保てないだろうと言われる。自由民主主義の警察官をアメリカが担ってきた過去のスタンスと、これを切り離して扱えないからな!」
フ、PM「もし、プーチンがジェノサイドを認めた場合、その問題をプーチンが想定出来なかったとしたら、彼は完全に国内では裸の王様だったことになる。なぜなら、ロシアの同士を守るための聖戦が、今回のウクライナ侵攻だったはずが、実態は信じられないレベルの戦争犯罪が行われたタダの侵略戦争だったことになる」
イ、SA「かなりの難題にロシアが直面して、この侵略戦争が無意味なものだとバレたら、国内情勢が大変なことになる可能性があるな! ウクライナとロシア国境の緊張や、テロの応酬、他の旧ソ連統治国の出方は、ロシアにはプラスになることはあり得ない」
ア、RC「そうだね! 僕は、ロシア国内でこの侵略戦争の犯罪責任を追求する動きが今後あっても、魔女狩りみたいにロシアや周辺国に良い影響をあたえないんじゃないかと心配している」
中、CE「確かに、ロシア内部の不満がそこに向かって内戦にでもなれば、周辺国の親ロシア派は他の勢力から排除されて、戦いの範囲が拡大する可能性もある。難民問題が更に深刻化して、経済も悪化するからな!」
韓、EC「話は変わるが、日本はどうすると思う? ロシアは満洲で日本人の非戦闘員を同じ様に虐殺や抑留して、何万人も殺害した。でも、その被害は公にされていないし、既に日露合意で消去され闇に葬られた。おそらく、北方領土返還への期待からかもしれないが、ロシアは返還しても攻めてくる国だという証を示されたわけだからな!」
中、CE「いや、中国の日本に対する見方は、極端な平和主義国家で第二次世界大戦のことを話題にすると嫌がるし、よほどの挑発でもしな限り攻撃はしてこないと見ている。いわゆる揺さぶりに弱いが、眠れる獅子とも言える。どう見ても中国のように裏表があまりなくて、一つの塊で思想統一されやすい国なので、本気で怒らせたら怖いと思っている」
ア、RC「先ほど話があった、もし、残虐行為がロシア国内で明るみに出たとして、その影響の話に戻して! 先ず、ロシア国内で聖戦が蓋を開けたら戦争犯罪だったという説明は通らないし、国が戦争犯罪を認めるのではなく、プーチンとその配下の者がやったとされ、責任の擦り合いが始まってからどう展開するか、その先について意見を聞かせてほしい!」
中、CE「中国は今の政権が必ずしもベストだと思わなくなってきている。政策の失敗や、国内の不正、コロナ、台湾、香港、東シナ海等々、問題は山積している中で、隣のロシアで反政府活動が起こると飛び火するのではないかという懸念はある。経済も低迷し、自然災害や食糧問題は庶民の不満を増大し、その中でロシアが混乱すると、ペレストロイカの後の天安門事件がイメージされるよ」
イ、SA「予想したくはないが、ロシア軍内部の仲間割れが必ず起こるだろう。その段階で反プーチンとみなされる、まともな軍関係者の粛清がとても心配だ。ロシア軍は組織も複雑だし、各治安当局が直轄の兵力を持っている。ウクライナでの残虐行為はその特定の部隊がやったという報道があるが、プーチンがそいつらの首を刈るようなことをすれば、逆にプーチンの命が危ない。たぶん、負け組の首を差し出すことで、国際世論の感情を抑えると思うが、そこまでやって勝ち取るべき結果がウクライナ東部の占領だとしたら、歴史にロシアの汚点を残すだろうな」
ア、RC「たしかに、クーデターが起こり難いが、上に過激な思想の軍トップが就いた時のリスクはあると私も思う。ちょっと明るい話題はないだろうか?」
フ、PM「明るくはないが、ウクライナがこれだけ戦えているのは、クリミヤでの戦いを教訓に、ロシア対策を練ってきたからだと思う。過去に、ロシアから弾圧され、それでも自国の独立と平和を願ってきたということは間違いない。旧ソ連からの独立国は同じ様な問題を抱えている。だから、ロシアから独立したし、ロシアの中でロシア人として生きることに我慢できない実態があった。そうでなければ、独立などしないだろう」
韓、EC「そうだと思う。民族の歴史を尊重されず、常に武力や圧政に怯える生活は我慢できないし、未来に希望が持てないな。戦争は望まないが、戦ってまでも守りたいものがあったということだね」
中、CE「僕の国籍を無視して聞いてほしい。最短でウクライナに平和が訪れるシナリオを今考えた。中国が人民解放軍を平和維持軍として、ウクライナとロシアの干渉地帯に展開するという提案だ。ロシアはNATOやアメリカ関連国の駐留を嫌うと思う。それに今の時点でロシアと対等に話せるのは中国だけだと思う。それに、中ロの国境は今のところ安定している」
ア、RC「いい提案だね! 中ロ国境は今のところ安定が、とてもスパイシーだな! 僕は、アメリカがウクライナに軍を投入したら最悪の事態になると思う。ロシアとウクライナとNATOだから当事者として先のことが議論されるわけだしね。この根底にあるとされているのはNATOとロシアの関係だが、ロシアが平和的に近隣諸国と交流する前提に立てば、NATOを意識する必要も無いと思うが、この点はどうかな?」
フ、PM「全く、そうなんだが、何故かロシアは周辺国に対して武力で言うことを聴かせる歴史がある。戦争はやるのが当然で、軍を持っているのに何故戦わないんだという人が多い。兵隊は命をかけるから優遇され大目に見られるという国民感情があり、政治にも軍の家族組織が関係している」
イ、SA「ここ30年の歴史の中で、ロシアが軍事衝突した国家がどれだけあるか、調べれば一目瞭然だが、他国からみれば戦争は避けるべきものだが、ロシアは国際勢力の優位性を保つカードとして簡単に切って、ほとんど失敗している。でも、国内には成果を鼓舞して軍事強化を推進するという二枚舌政策だね」
韓、EC「確かに、冷戦時代があったとしても、第二次大戦以降の経済の伸びや国sa民の暮らしは良くなっていない分、軍事や特定の個人資産に転嫁され、社会インフラや技術革新が停滞していると言えるな。逆に、ロシア国民が豊かにならない政策を時の政権があえて進めていたようにも思う。特に、戦争や政治犯、反主流派弾圧は先進国と協調するにはマイナスだし、経済制裁や国際舞台からの排除を分かってやらかしたと思う」
ア、RC「ちょっと話の先を変えて、プーチンはじめ、今のロシア政権の中枢部に元KGBが占めている状況をどう思うか、率直に聞きたい」
フ、PM「先ず、フランスもそうだと思うが元諜報部員が政治家になれる国が理解できない。さらに、そのブレーンや政権に入れれば、そこは国の権限と裏社会の諜報活動を一手に握る巨大スパイ組織と同じだ。国民は、その組織に逆らうことは不可能だ。それをさせては本来の国家ではなくなる」
イ、SA「全く同意見だ。だから、そういう国と国民を相手に隣国としてどう付き合うか、冷静かつ客観的に考える必要が顕著になったのが今のウクライナだ。ここで注意しないといけないのが先の大戦でドイツや日本を追い込みすぎて戦争に突入したこともある点だと思う」
ア、RC「まったくそのとおりだ。そろそろ、翻訳にも飽きただろうから、カズに最後を〆てもらおう。たのむよカズ!」
カズ「わかったRC! みんな、とてもいい話が聞けて光栄だった。心より感謝する。最後に、プーチンの話になるが、彼の元友人に話を聞いた。彼や彼の関係者は権力と金の欲望に飲まれて、後戻りできない状態にあり、もし彼らの悪事が外部に漏れたら生きてはいられなという恐怖心がある。だから、関係者全員が生きるための政権維持だし、そのための戦争だと言っていた。これが今のロシアの現実だし、多くのロシア人が何とかしたいと思っていると言っていたよ。今度は、ドイツのMHとフィンランドのKYを呼びたいと思っている。それではまた!」