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11.初デート①

今日から毎日投稿また復活します!長らくお待たせしてすいません!


1週間小説の文体に触れてより一層読者に伝わるようになっていると思います。そのせいか他の話の文体とギャップができてしまっている状態です。定期的に話を推敲していって文体に一貫性を持たせる所存であります!


本日からよろしくお願いします!


オシャレなんて久しぶりだ。お気に入りのTシャツと薄いアウターを着て、無難なジーパンを履いた。高級ブランドのネックレスもつけていこう。


ネックレスは元カノからもらったものだが気に入っている。別れると恋人から貰った物を全て処理する人がいるが俺はそのタイプの人間ではなかった。物に罪はないのだから、ペアアイテムでもない限りは全て残している。


「誰と会うか知らないけどあんたがオシャレしているところを見るなんて久しぶりねぇ」


香水をつける俺に仕事に行く準備をしながら母は話しかけてきた。今から女子高生と映画館デートしますなんて口が裂けても言えない。


8時過ぎに家を出て、電車に乗った。目的の駅に近づくにつれて体がソワソワする。池田さんと会うだけのことなのに明らかに緊張しているのだ。いや、デートなんて2年ぶりだ。緊張するのもおかしくはないか。


待ち合わせにしていたのは駅を南口から出た少し先にある銅像だった。駅からあふれる人の波は北口と南口の二方向に別れる。流されるままに駅から出ると春の心地よい風が吹いていて、雲ひとつない快晴が今日のデートを激励してくれている。


銅像の少し離れたところの花壇に池田さんは座っていた。集合時刻にはまだ30分も早いのに俺と池田さんは着いているのだ。池田さんはいつからいたのだろうか、顔が緩んでしまう。池田さんに会う前に駅前のお店のガラスで顔を引き締めて近づく。


スマホを見ていてまだ俺には気づいていない。アルバムを見るまでは思い出せなかったが横顔をよく見ると写っていたペアの子の面影がしっかりと残っていた。もっとも「彼女はきっとペアの子なんだ」という先入観が働いただけなのかもしれないが。


俺はあえて声をかけず隣に座る。一生懸命にスマホを見ていて気づく気配はない。大人っぽいと言ったがやはり女子高生なのだろう、顔をよく見ると少しだけ幼さが残っている。


彼女はスマホを閉じると周りをキョロキョロと見渡しはじめた。


「おはよ」


彼女は体を少しびくつかせながら「わっ」と小さな声を出した。


「……来ているんならゆってくださいよ。おはようございます」


「ハハッごめんごめん。何か一生懸命に見ていたから」


「成程。今日の映画何を見るかを決めていたんです」


俺たちは今日映画デートをすることも集合時間も場所も決めていたが何を見るかは決めていなかった。段取りよくデートを進めるなら決めるべきだが、一緒にその日見たいものを決めるという行為も良いなと思ったのでそうした。


「どんな映画が好きとかある?」


映画館行きのバス停まで歩きながら尋ねる。


「えーっとあの映画見たことないんです」


「ええ!?そんなことあるの?」


俺が驚いた反応をするので彼女は恥ずかしそうに少し下を向いた。


「だって……これ初デートですし。藤井さんは何度もしているんでしょうけどね」


彼女は仕返しのつもりか皮肉を言う。皮肉なんて気にならない。それよりも俺が初デートの相手であることが嬉しい。


「いや、デートじゃなくても友達とか家族とかと行くことあるんじゃないの?てゆうか、テレビでやってるし……」


「……ほら! バス来ましたよ! 乗りましょう! 何も知らないので今日は藤井さんが色々教えてください!」


彼女はばつが悪いのかバスが来たタイミングに被せてその話を強制終了させた。


春休みのせいだろう。映画館行きへのシャトルバスに乗る人は沢山いたが、運良く隣に座ることができた。俺たち2人はゆっくりと揺られながら映画館に向かう。


文字数少ないのは申し訳ないです!

明日からは最低2000字以上で上げれるようにします!

これからもどうかよろしくお願いします。

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