アルバム
今回も投稿遅れてしまいすいません。
※タイトルを変更しました。
これからもよろしくお願いします。
親が仕事の準備をする音で目が覚めた。
目を覚ますと体調はかなりよくなっている。
これなら、病院も行かなくていいかも……。
いや、また悪化してバイトや池田さんに迷惑をかけるわけにはいかない。今日は病院へ行こう。
昨日は症状がかなり酷かった。もしかしたらインフルエンザかもしれない。そうだとしたら池田さんと会ったのはまずかったな……。
嫌な予感はあったが、病院に行って診断してもらった結果ただの風邪であることがわかる。
俺がよく行く内科の病院先生はことあるごとに風邪と言う。お腹を壊して検査してもらった時はお腹の風邪と言うし、くしゃみがしんどかった時は鼻の風邪と言うのだ。
もちろん正しい診断名を聞けば言ってくれるが、患者さんに難しい説明をした所で伝わらないことが多いのでそう言うことが多いらしい。
俺は薬を受け取り寄り道をせず家に帰った。
昨日は掃除とか色々しすぎて体調が悪化したんだ。今日は何もせず寝転がっていよう。俺はベッドで横になり、眠りにつこうとする。
「……寝れねえ」
昨日は21時に寝て起きたのは8時。11時間も寝たのだ。寝れるはずがない。
スマホには池田さんからのメッセージがきている。
昨日の夜に送られていて既読はまだつけていない。
メッセージには『体調は大丈夫ですか？よくなったらメッセージください』と、だけ送られている。
あの時、意識は少し朦朧としていたが自分が何を言って、彼女に何を言われたかはハッキリ覚えていた。
もうあれ実質告白じゃん。思い出すと恥ずかしい。
正直言って俺は彼女が好きだ。それは自分でも自覚してる。だが、付き合う付き合わないは別だ。成人として......ってのもあるが何より俺はまだ女性が怖い。
だけど、いつまでも引きずっててもダメだよな。
とりあえず彼女に返信しよう。
『良くなったよ。もう数日寝てれば完全復活できそう』
三月下旬だからきっと春休みなのだろう。すぐに既読がついて返信が来た。
『良かったです！あとー、あの、昨日の最後の会話覚えてますか？』
まぁそりゃ聞いてくるよね〜。
中途半端にしているのもよくない。彼女はきっといい子だ。とりあえず2人で話す時間が欲しいな。
『そのことなんだけど、今度どこかへ遊びに行かない？ちゃんと話したいからさ』
俺が女子高生にデートのメッセージを送ることになるなんてな。
『行きたいです！春休み中なら平日も空いてますのでいつでも大丈夫です！』
そのあとは彼女と場所と日程、時間を決めてやりとりを終えた。
デートか。3年ぶりだな。
心が浮つく。
あ、何着ていこう。オシャレな服なんてしばらく着ることはないと思って押し入れに入れたままだ。
「ガラッ」
俺は押し入れを開けた。
手前には彼女が帰ったら見ようと思っていたアルバムが置かれている。
あ、忘れていた。今日はどうせ何もないしアルバムを見てみるか。
ずっと開いてなかったからだろう。表紙は埃をかぶっていたが中は綺麗な状態で保存されている。
「うわー。懐かしい。」
小学校の入学当初の写真を見て思わず大きな声で独り言がでてしまう。
送り迎えが楽という理由で俺は母の職場から近い幼稚園に通っていたが、家は遠かった。逆に小学校は徒歩で行くようになったので家から近い。そのせいで小学生になった時知り合いが1人もいなかった。なので、最初は肩身が狭い思いをしたのを良く覚えている。
ゆっくりとページをめくっていくと気づいたことがある。
俺は低学年の時こそ写真の隅っこに写っていたが学年が上がるにつれて写真の真ん中に写るようになっている。
小学校の友達とはみんなと仲が良かったし、今風の言葉で言うなら高学年での俺は"陽キャ"だっただろう。
6年生の写真を見ると小さい子と手を繋いでるものがあった。
これは……ペアか。
俺の小学校では何かの行事ごとを6年生と1年生、5年生と2年生、4年生と3年生でペアを組む風習があった。
行事には運動会や音楽発表会、球技大会、変わったものだと茶摘みがあったかな。
俺が6年生の時の1年生ペアにはかなり好かれていた記憶がある。確か俺の同級生の妹だった。
自惚れてるわけではない。
この子の兄が俺のクラスに居た影響もあるが、俺に会うために6年生の教室に頻繁に遊びに来ていた。
「理想のお兄ちゃん！」と、まで言われたのだ。
本当の兄がいる横でその言葉を言われた時は顔がかなりひきつった。まぁでも、嬉しかったのも事実だったのでその時初めて複雑な感情ってのを知った気がする。
……ってあれ？この子……。
ネームプレートこそ"山本"と記されているが、どこか池田さんの面影がある。だが、かなり顔が幼いので本人かどうかわからない。
年齢も同じ5歳差……。え、もしかしてそうなの？
今度デートする時に聞いてみるか。
俺はアルバムを閉じて、デートに来て行く服を出すか迷ったがこれ以上活動して風邪が、ぶりかえしてきても困るのでそれはまた後日にすることにした。
眠くはないが今日はおとなしく横になっておこう。
10話毎日投稿してみて気づいたのはやはり自分の文章の拙さ。表現力のなさです。「初投稿だから仕方ない」と言えばそれまでですが、書いているうちに作品に愛情が湧いてきてより良い作品にしたいと思う気持ちが強くなってきました。
そのため毎日見てくださってる方には申し訳ないのですが1週間小説の書き方について勉強しようと思います。(推敲もします)
突然のことで申し訳ありません。1週間後、よりよくなった文章をお届けできるよう全力を尽くします。
