咲と雅の帰り道
学校の授業が終わり俺は靴箱から靴を取りだし靴を履いて傘を開こうとしたら咲が隣で困っているようにみえた
「もしかしてお前、傘忘れたの?」
「そ、忘れた。てへへ」
「てへへじゃねーよ」
「ん」
俺は傘を手渡した
「え、いいの?」
「俺は走って帰るからへーき」
「それじゃーわるいよ雅が風邪ひいたら私のせいみたいになっちゃうじゃん」
「なんじゃそれ」
「じゃ一緒にいこ」
咲は傘を開いて高く上げた。俺も自然と入った
「わかったよ。じゃ俺が持つ。咲、きついだろ傘上にあげてるの」
「うん。じゃお願い」
「おう」
「相合傘男の子とするの初かも」
「まーこんなシチュエーションそんなないからなー」
「確かに。てゆーか雨強くない!」
「こーゆー時に限ってだよな」
「ごめんうちが忘れたばっかりに」
「いーよ別に」
「てゆーか雅の肩濡れてる」
「しゃーねーだろこの雨だし、それにどっちかが濡れなきゃだろ。」
「じゃーさこーすればいーんじゃない。」
咲が左手を後ろにまわして俺の腰上をつかんだ。思った以上に密着して咲の胸があたっている
「これはちょっとまずくねーか?」
「なにが?」
「何がって密着しすぎだろ」
「いーじゃん少しの間だもん。もしかして照れてんの?」
咲は俺の顔を見上げてじっと見つめている
「は、ちげーし照れてねーし」
「ふーん。顔真っ赤なくせに」
「こ、これはお前がくっつくから熱いんだろ!」
「はいはいわかったよ」
「じゃここまででいいよ私んちもうすぐそこだし」
「は?こんな大雨で近いからってすぐビショビショになんだろ」
「ここまで来た意味がなくなんだろ」
「まー確かに」
「家の前まで送るよ」
「いーのありがと。じゃー玄関前までよろしく」
「おう」
咲の家が見えてきた玄関前についた
「ほんとありがとー。濡れずに済んだ」
雨は相変わらず強く降り続いている
「じゃーいくわ」
「うんありがと助かった」
「おう」
俺は玄関から離れた
「俺さーお前のこと好きみたいだわ」
「なーに!雨でよく聞き取れなかった!」
「いや、だから…また明日。学校で!って言った」
「私も大好き!!!」
「え」
咲は走って俺の胸に抱き着いてきた
俺は驚きのあまり傘を放してしまった
「いまなんて」
「だから大好きって」
「聞こえてたのかよ」
「ばりばりね(笑)」
「つーかお前ぬれちゃうじゃんか」
「え、今それ重要?そんなのどーでもいいじゃん」
「両思いだってことがわかったことだし」
俺はハグしてる咲の手を解いた
「うちとハグするの、いや?」
「そーじゃなくて」
俺は咲の右頬に左手で手を添えて唇にやさしくキスをした
「うれしい」
咲は顔を真っ赤にして照れている
「ほら、くっついてるとキスしずらいから」
「うちもずっと雅とこーしたかった」
「俺も」
「じゃうちら付き合おっか。」
「おう じゃ改めて。咲!俺と付き合ってください!」
「はい!」
「うちらめっちゃ青春してんね(笑)」
「だな(笑)」
いつの間にか雨は止んでいた
「ねーみて!」
俺は何かと上を見上げる
「虹!」
「ほんとだマジかすげー!」
「めっちゃテンション上がってんじゃんうちもだけど(笑)」
「俺さ虹見るの初なんだよね」
「うそまじで」
「そ、うえ見上げることそんなないから」
「そか、めっちゃきれーだね!」
「おう。そうだなきれーだ」
「なんかうちらを祝福してくれてるみたい」
「絶対そうだな」
咲は空に向かって虹に向かって叫んだ
「ありがとー!うちら幸せだよー!」
俺はスマホで虹と横顔の咲の笑顔を撮っていた
この咲の笑顔を大切にしていこうと誓った
この物語は突然思いついて書いた作品です。恋愛小説に興味があり自分で書いてみようと思いました。the青春と皆様も感じるんじゃないかと思います。皆様に楽しんで幸せな気持ちになれたらと思います。皆様最後まで読んでいただけて嬉しいですありがとうございます!