第十三話
私たちは任務を完了して無事拠点に帰ってきた。
「そのサブマシンガン、持って帰って来たのね」
「使いやすかったですし……弾も共和国のハンドガンの9mm弾が使えますし」
まぁそれに共和国、武器くれないしね。
「そう言えば……ルシフェルさんって元々法国の方ですよね?」
「えぇ、そうですね」
「どうして今、共和国に?」
「あぁ、確かに疑問に思うかもね……ちょっと昔話でもしましょうか……あれは3年前くらいのことだったかしら」
1921年、5月14日……
「司令官、なんでしょうか?」
私は司令官から呼ばれたので急いでやって来た。
「あぁ、緊急事態だ。突如、法国の戦闘員が一人、共和国に上陸した」
「一人……ですか」
「あぁ、だが油断は禁物だ。既にもう1000人の兵士がやつにやられた」
法国の兵士は化け物とは聞いたことがあったけど……そんなにヤバイとは
「そこで期待の星であるお前の出番という訳だ」
「なるほど……」
「現在、敵は西海岸で陣取っている。速やかに排除せよ」
「了解」
私は共和国製の小銃を背負い、9ミリ拳銃をホルスターに納め、西海岸に向かった……
この拠点からなら徒歩で行けるだろう、