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第十一話

今日短めです。

私達はゆっくりと拠点に近づいている。


「エリ、このスモーク、弾薬庫に投げつけて来て。私は滑走路と格納庫をやる。終わったらここで集合」


「了解」


飛行場と航空機格納庫は弾薬庫とは反対側なので一旦ここでさよならだ。


「と、ちょっと待った。これ、持って行って」


と言って私はナイトメアを彼女に渡す。


「いざって時に使って」


「この銃の反動を上手く制御できるか分かりませんが……借りときます。では」


「武運を……っと。私もやるか」


弾薬庫よりも警備の厳しい格納庫と滑走路。


でも、攻略法はある。


まず正面の基地への入り口近くまで行き、スモークグレネードを投げる。


夜だけど蛍光塗料でも含まれているのか煙幕がはっきり見える。


「な、なんだこのスモークは!」


「早くここに本隊を呼ばないと! し、侵入者だ!」


敵の見張りが新兵で助かった。


歴戦の兵士なら反対側も気にするはずだからね。


私はそっとその場を離れ、格納庫へと向かう。


しばらくすると入り口の方から砲弾が炸裂した音が聞こえる。


振り返ってみると割と正確にスモークの場所に砲弾が降り注いでいる。


砲兵隊も中々の練度だなぁと感心していると弾薬庫が爆散する。


恐らくエリがスモークを炊いて、そこに砲弾が着弾、弾薬庫の弾薬が誘爆したのだろう。


さて、私もやるとしよう。


まずは格納庫の屋根に向かって思いっきりスモークグレネードを投げる。


良い位置に飛んでいったね。


砲撃に巻き込まれたらたまったもんじゃないので急いで滑走路近くまでより、最後のスモークグレネーを投げる。


任務終了。


静かに、でも急いで離脱。合流地点に向かう。


……合流地点に到着。


エリがすでに周りを警戒しつつ待っていた。


「ごめん。待たせた」


「いえ、私も着いたばかりなので大丈夫ですよ」


「そう?じゃあ帰投しましょうか」


「ですね」


私は最後にふと後ろを振り返る。


全攻撃目標が派手に燃えている。


「任務成功……」


私はそう呟いた。

続きは明後日

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