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chapter 3 − currently − 大学2年 7/25last

 寒気が走った

 裕矢は完全に狂ってた

 狂ってたんだ


 まさか、まさか裕矢お前、そんなばかな、こんなことしてる場合じゃない、


 裕矢の亡骸をそのままに部屋を飛び出した

 階段を駆け下り自転車に飛び乗った

 死に物狂いでこぎ続けた


 まさかお前、亜美まで・・・

 っざけんな!!畜生、

 なんでこんな、

 裕矢、うそだろ、

 お前がそんなこと、

 うそだよな、

 お前が死んだ今、何が起きてもおかしくない

 ペダルが重い、

 こんなに遠かったか?

 やっと踏み切りが見えてきた

 畜生、なんでこんなに混んでやがるんだ、

 急いでるんだ、みんなどいてくれ、

 頼むよ、

 ラッシュに当たっちまったのか

 あぁ〜踏切が閉まっちまったぁ〜

 警笛が耳障りだ、

 うるさい

 いいから早く来い!

 早く開けよ!!

 早く、早く、

 はやく・・・あ・・・・けぇ・・・ぇ?

 っつ〜、な、なんだ、

「うぅ〜・・・」

 背中?

「ぁぁ〜・・・」

 ゆ、由紀!?

 な、なんだ?

 由紀の服、赤く染まって

 痛て〜・・・

 力が・・・ぬけ・・・る・・・

 背中が熱い、あれ?

 なんかついてる?

 えぇ、手が真っ赤だ、

「キャッ!」

「キャー!!」

「うわっー!」

 みんな・・・叫んでる?

 う・・・そ・・・だ・・ろ・・・

 ―― ガチャン、

 痛て〜・・・力が入ら・・・・ねぇ・・・

「・・・・ゆぅ・・・き・・・・うっ・・・」

 おま・・え・・なに・・・したんだ・・・

 なにみて・・・やがんだ・・・

「リュウ、言ったでしょ」

 なにわらって・・・・やがんだ・・・

「あなただけ幸せになんかさせないって」

 こ、こえが・・でねぇ・・・

「ゴハッ、」

 ち、血だ・・・・

 えっ?なに・・かお・・・ちかづけて・・・

「愛してる・・・・」

 おれの血?

「だから・・・」

 ゆき・・・くちびる・・・まっか・・・・

「よく見てて」

 な・・・なに?

「あなたが・・・」

 ・・・けしきが・・・ゆがむ・・・

「あなたが殺すのよ」

 ば、ばか、おまえ・・ふみ・・・き・・・・


「・・ユゥ・・・キィィ・・・・・・」
















  君と

   僕と

    彼女と



 

 

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