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chapter 2 − recollection − 大学2年 7月15日

 ―――  月 日


 いったい今日は・・・

 どうしてしまったんだろう

 空っぽだ

 ない

 なにもない

 感じない

 僕はなんでこんな所で転がってるの?

 意味は?

 存在してることは誰が知ってるの?

 その意味は?

 そんなものないよね

 だって誰も僕を求めてこない

 話しかけてこない

 必要としていない

 苦しい

 苦しすぎて

 言葉が何度も何度も押しつぶされてる

 ここに書き残す意味すら失った

 すべてを否定してるみたい

 すべてに否定されてるみたい

 この冷たさはなに?

 ぬくもりは僕のぬくもり?

 白い壁が眩しい

 天井に差し伸べる掌

 目的はない

 重たいまぶた

 くすんで先が見えない

 楽しかった日々の想い出が蘇る

 胸が締めつけられる

 君は僕を狂わせる

 想えば想うほど自分が自分でなくなってく

 今だから言える

 「君が好きだ」ったと

 この言葉を失ったら明日は

 想像できない

 したくない

 彼女とともに幸せなのかい?

 すりかえられた日常

 そこで感じる君の喜び

 僕のものなのに

 そこに愛はあるのかい?

 愛を感じられるのかい?

 僕の感じられなかったもの

 彼女に与えてあげてるのかい?

 これからも与え続けるつもりかい?

 愛してる

 愛してるんだ

 愛してるんだよ

 だから愛してほしい

 愛が欲しい

 愛されたい

 愛されたかった

 君に

 君だけに

 それだけなんだ





 

 

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