chapter 2 − recollection − 大学2年 7/14龍二
――― 裕矢は完全に俺の計画に嵌り誤解して現状を受け止めていた。
大学では前期試験も始まり皆忙しなく日程だのコピーだのと賑わっていた。
裕矢にあの日のことを見られたとゆうこと知らない亜美は
「裕矢と一度ちゃんと話し合ってみようと思うの」
などと言い出した。
「なんで!あいつはお前のこと裏切ったんだぞ、由紀と一緒に・・・」
ヤバい、話し合われでもしたらバレちまう
まずい・・・
「お前ゆるせるのかよ!?」
そんな俺の言葉など耳には届かなかった。
「確かに裕矢は由紀さんと浮気してたかもしれない、でも私だってリュウと・・・同じことしたんだもん、裕矢一人を責められないじゃない、」
「そうゆう問題じゃないだろ、」
それからいくら言っても聞きはしなかった。
まずい、どうしたら、どうしたらいい?
どうすることもできなかった。計画は上手く行った。「なのにまさかこんなことになるなんて」あいつの意思まで操作することは不可能だった。
俺は心底焦ってた。でもそんな心配もすぐに消え去った。
会ってくれない裕矢に電話した亜美は冷たくあしらわれたようだった。
「もう・・・・だめ・・・みたい・・わたしたち・・・」
涙ぐみ救いを求めてくる亜美はその日うちに泊まっていった。
これで完全に俺の思惑通りだ・・・
あとは由紀と決着をつけるだけだった。
由紀との結末は案外呆気ないものだった。電話で別れ話を持ち出すと、悟っていたかのごとく
「・・・・亜美・・さんね・・・」
ストレートに聞いてきた。隠す必要などなかった。素直に認めてやった。
「・・・わるい・・・」
「・・・・絶対に・・絶対にゆるさない・・・幸せになんか・・・させないから・・・」
そう言い残して一方的に切られてしまった。
これですべてが終わった。
どこか腑に落ちない、煮え切らない心の重石を拭い切れぬまま、それでも亜美と過ごす時の
流れに溺れていった。
これですべてが終わり、すべて解決したと思った・・・