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chapter 2 − recollection − 大学2年 5月16日

 ――― 5月16日


「大丈夫?」

「・・・うん・・・」

 亜美に付き添い学校へ行った。

 いや、付き添われてか。

 授業には出なかった。

 サークルのメンバーのいる学食へ向かった。

「あ、亜美ー!」

 サークルのメンバーであり亜美の友達の娘が声をかけてきた。

「風邪治ったの?大丈夫?」

 彼女は病欠とゆうことにしていた。龍ちゃんが手を回してくれてたんだ。

「・・う、うん・・・大丈夫、」

 彼女は苦笑いしてた。

「近藤も大変だったな」

 男子メンバーの一人が僕に振ってきた。


 始まった


「でもお前ももてるよな〜」

「ば、ばかお前、」

 もう一人。

「だってよー杉本さん死んじゃったんだぜ、近藤のせいなんじゃねぇの?」

 何も分かってない・・・

「ち、ちが、」

 亜美が口を挟もうとした。

「・・・・」

 彼女の前、腕を差し出し無言のままそれを止めた。

「あれー、風間せんぱーい!」

「風邪大丈夫ですかー?」

 同級生の女子メンバーがぞろぞろとやってきた。

「あっ・・・」

 その中の一人が僕を見るなり

「・・・よく・・来れたよね」

睨みつけてきた。一気にみんなの視線が僕に注がれた。

「あんたのせいでスギ先輩は・・・」

「ちょっとやめなって、」

「だってそうでしょ、こいつのせいで死んじゃったんじゃない!!」

「ご、ごめんね近藤くん、ちょっと来なさいよ」

そのまま友達に連れて行かれてしまった。


 泣いてた・・・


「あいつスギさんのこと好きだったんだよ」


 好かれてたんだ・・・


「お前も言い分があるんじゃねぇのか?」

 言えないよ

 約束したんだ  

 龍ちゃんと

「・・・ない・・よ・・・」

「てめぇ!!」

 胸倉を掴まれた。

「やめて!!」

 亜美が割って入った。

「違うの!裕矢は悪くない!!」

「亜美!・・・・いいから」

 みんなの動きが止まった。

 そうだ、名前だ。

 バレたか?

 その時だった。

「何やってんだお前ら!!」

 龍ちゃんがやって来た。

 それから龍ちゃんが一方的にその場を治めてくれた。



「とにかく裕矢は悪くねぇ、杉本さんが弱かったんだよ」

 何も説明できない僕に向けられる冷たい眼差しはそのままにその場は終わったんだ。

 彼らは僕が杉本に昔いじめを受けてたことを知らない。龍ちゃんも僕に気を遣ってそのことに触れなかった。彼らの眼差しの意味することが、龍ちゃんの説明では納得させきれていないことを物語ってた。


 杉本はみんなに好かれてた

 僕はどうだ・・・・


 






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